「固定費」の大きさを確認する
支出には、現金での支払いのほかに、口座振替やクレジットカードの利用分もあります。水道光熱費、通信費やガソリン代、ローン返済金や保険料、習い事の月謝など、たくさんの支払いがあります。毎月支払う費用は、家計の中でかなりの金額になるはずです。収入から固定費を引いた中から、食費や日用品費、被服費、レジャー費などを支出することになります。1カ月の食費の目安は収入の2~3割と言われていますので、支出のバランスを見直してみましょう。
家計の全体像を知ることで家計を管理していく必要性を実感できますし、節約のモチベーションも高まるはずです。
改善点を探すヒント…支出の平均的な割合を知る
一般的に家計の支出内容はどのような配分になっているのでしょうか。統計資料を見てみましょう。
総務省統計局が発表した「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要」によると、「2人以上世帯・勤労者世帯」の支出の割合は以下のようになっています。
《消費支出31万5,314円の内訳(割合)》
食料:24.1%
交通・通信費:16.3%
教養・娯楽:9.5%
光熱・水道:6.9%
教育:6.1%
住居:5.8%
被服・はきもの:4.1%
保険医療:3.8%
家具・家事用品:3.6%
その他:19.8%
住居が持ち家か賃貸物件かによって、「住居」の支出割合も違いがありますし、子どもが習い事や塾に通っている家庭では「教育」費が大きくなります。自家用車を持たないスタイルの家庭もあれば、必要があって1台・2台を所有している家庭もあります。上記項目の「その他:19.8%」で調整して、わが家のバランスを把握してみましょう。