メディパルHD、上期は各事業とも増収増益 メディセオ事業では新規事業や生産性向上等が奏功

2019年11月1日に行われた、株式会社メディパルホールディングス2020年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社メディパルホールディングス 代表取締役社長 渡辺秀一 氏

渡辺秀一氏:本日は、当社、2020年3月期第2四半期決算説明会にお越しいただきまして、ありがとうございます。社長の渡辺でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

はじめに、このたびの一連の台風で被災されたみなさま、ならびに、そのご家族のみなさま方に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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中期ビジョンに沿った取組みを推進(2019年5月15日開示)

それでは本日の説明会の内容でございます。最初に第2四半期の取り組みについて、次に第2四半期の業績について、そして通期業績予想、最後に資本政策について説明させていただきます。

メディパルは、新しい中期ビジョン「change the 卸 Future-未来への変革」を4月からスタートしています。半年が経過しましたが、中期ビジョンに沿った取り組みを積極的に推進しています。

第2四半期の取組み

第2四半期は、既存の枠組みにとらわれない取り組みによって、確実に未来に向けた変化の兆しが表れています。医療制度改革の影響で市場環境が大きく変化するなか、ご覧のような成長投資を進めています。

① デジタル戦略を通じたパートナーシップの構築

次のスライドをご覧ください。まず第1番目に、デジタル戦略の推進でございます。医薬品だけではなく、ヘルスケア全体として見れば、市場が伸びる余地はまだまだあると当社は考えています。デジタル・ICT企業とのパートナーシップなど、ネットとリアルの融合により、新たな市場の開拓を進めています。

医療ポータルサイト「Clinical Cloud by MEDIPAL」には、半年で1万人以上の会員が入会していただくことになりました。女性の健康管理アプリと連動する「ルナルナ メディコ」は、全国4分の1の産婦人科で採用となっています。また、母子手帳アプリ「母子モ」は200以上の自治体で採用されています。

② JCRファーマとの取組み

次のスライドをご覧ください。JCRファーマの「テムセル®HS注」の累計症例数は605症例となり、2018年9月時点と比べて77パーセント増加いたしました。昨年の20億円強の売上から、今期は大幅に増える見込みでございます。また、ハンター症候群治療薬「JR-141」の各国における開発状況はご覧のとおりでございます。メディパルは希少疾病薬の開発・供給を全力でサポートしています。

③ ノーベルファーマとの取組み

次のスライドをご覧ください。ノーベルファーマの「ノベルジン®錠」は、ARが患者さんの潜在ニーズを掘り起こすことで、売上が前同比で75パーセント増となりました。昨年の売上は50億円でしたが、今期は大幅に増える見込みでございます。

「リティンパ®耳科用」は、従来手術が必要であった疾患を薬剤で治療することを可能としました。これにより、患者さんのQOLが大幅に改善されることが期待されます。

④ ステミラック注の流通業務受託(2019年4月開示)

次のスライドをご覧ください。ニプロが製造販売する「ステミラック®注」は、自己骨髄由来間葉系幹細胞で脊髄損傷を治療する、初の再生医療等製品でございます。超低温輸送カートや輸送モニタリングシステムを利用して、治療を待ち望む患者さんの元へ、安全・確実にお届けしています。

⑤ プロメセラへの出資(2019年3月開示)

次のスライドをご覧ください。続きまして、プロメセラについてご紹介します。(プロメセラは)肝臓疾患に関する他家細胞医薬品を開発・製造する企業で、本社はベルギーにあります。米国の肝臓ドナー供給源の90パーセントをカバーするバリューチェーンを構築しており、有望な国際的イノベーター企業だと思っています。メディパルの超低温輸送システムが評価され、資本出資につながりました。今後は、日本における同社の事業化を支援していきたいと思っています。

⑥ 海外事業展開

次のスライドをご覧ください。海外事業の展開状況です。中国の出資先の2社は順調に事業を拡大しています。中国事業ののれん償却は2019年9月に終了しました。今期は持分法投資利益として、通期で12億円を見込んでいます。JCRファーマとアメリカに共同設立したJCR USA Inc.は、ハンター症候群治療薬「JR-141」の治験準備をサポートしています。

⑦ MR認定試験合格者数が国内最大規模に

次のスライドをご覧ください。MR認定試験の合格者(AR)は国内最大の規模になりました。MR数は年々減少しており、ARの活躍の場が拡大してくるのではないかと思っています。規模と質の両面から、製薬企業と医療機関のニーズに的確にお答えしていきます。

⑧ 三菱倉庫との業務提携および同子会社への出資(2019年8月開示)

次のスライドをご覧ください。8月に三菱倉庫と業務提携し、同社の医薬品専門配送子会社である、DPネットワークに資本出資しました。DPネットワークが開発した医薬品保冷配送サービス「DP-Cool」のノウハウを卸物流に展開、共同利用することで、最適なサプライチェーンの構築を目指しています。

⑨ PALTACの設備投資の状況(RDC埼玉 開設)

次のスライドをご覧ください。11月にRDC埼玉が稼働します。AIを導入した最新鋭の大型物流センターで、最大市場である首都圏の事業規模拡大と生産性向上を推進します。従来と同規模の物理量を半分の人員数で賄うことができると考えています。より効率的なセンターだと思っています。

業績ハイライト

続きまして、業績についてご説明します。第2四半期の連結業績は増収増益となりました。メディセオ事業の売上は、堅調な市場を背景に既存事業の生産性向上と新規事業の拡大が業績に寄与して、増益となりました。

PALTAC事業の売上は、増税前の駆け込み需要や業務改善等の継続により増収増益となりました。アグロ・フーズ事業の業績は順調で、事業戦略も着実に進んでいます。

連結損益計算書

次のスライドをご覧ください。連結業績はご覧のとおりです。売上高は1兆6,548億円、営業利益は279億円と増収増益になりました。

医療用医薬品等卸売事業(メディセオ事業)の業績

次のスライドをご覧ください。メディセオ事業の業績はご覧のとおりです。売上高は1兆766億円、営業利益は127億円と増収増益になりました。9月末の金額ベースの妥結率は99.7パーセントとなり、ほぼすべての医療機関と価格決定いたしました。

新規事業の拡大:新規事業の実績と取組み状況

次のスライドをご覧ください。新規事業の取組み状況はご覧のとおりです。第2四半期の新規事業の利益は、物品販売による利益を含めて、売上総利益ベースで26億円となりました。新規事業による業績への貢献度は確実に高まっており、メディセオ事業の営業利益の約15パーセントを占めるほどになってきています。

化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業(PALTAC事業)の業績

次のスライドをご覧ください。PALTAC事業の業績です。売上高は5,449億円、営業利益は137億円と増収増益になりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は51億円となりました。

2020年3月期 連結業績予想

スライド22ページをご覧ください。続きまして、通期の業績予想です。連結業績予想はご覧のとおりです。通期見通しに修正はありません。売上・各段階の利益ともに過去最高を更新する見通しです。

事業セグメント別の通期業績予想

スライド23ページをご覧ください。事業別の予想はご覧のとおりです。各事業とも通期の見通しを変えていません。

自己株式の取得(2019年9月)

続きまして、資本政策についてご説明します。自己株式取得の状況です。9月に1,250万株を281億円で取得いたしました。これは、武田薬品の株式売却による影響を吸収することで、株主還元を目的にしたものでございます。武田薬品とは、長年にわたって築き上げてきた信頼の下、良好な取引関係と協力関係を続けてまいります。

株主還元

次のスライドをご覧ください。配当金はご覧のとおりです。今期は中間20円、期末20円で、年間40円となる予定です。2013年3月期以降、8期連続の増配となります。私からのご説明は以上でございます。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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