2024年はポイント市場が例年以上に活況な1年でした。各社が新しい施策やキャンペーンを発表し、「使わなければもったいない!」という気運が高まっています。特に注目を集めたのが、4月にTポイントと統合して生まれ変わったVポイントです。

2024年11月14日に開催されたVポイントのメディアラウンドテーブルでは、この1年の振り返りとVポイントの賢い活用術に関するレクチャーが行われました。どんな場所で使えて何が便利なのか、内容をレポートします。

1. 【Vポイントの活用術】2024年のポイ活トピックを振り返る

まずは、2024年のポイ活トピックを振り返りましょう。

2024年はポイ活トピックが盛りだくさん

資料

出所:CCCMKホールディングス株式会社、三井住友カード株式会社

まずはなんといっても、Tポイントと旧Vポイントを統合した新Vポイントの誕生です。メディアでの露出も多く、印象に残っている方も多いでしょう。お得なキャンペーンも矢継ぎ早に発表され、ポイ活勢の間でもしばしば話題にのぼりました。

他社のポイントサービスでも、dポイントのAmazonとの業務提携やPontaポイントの有料サービス「Pontaパス」のリニューアルなど、ユーザーにとってうれしい動きが多数ありました。12月には楽天ポイントの決済アプリとの統合なども控えています。

Vポイントを運営するCCCMKホールディングス株式会社のコミュニケーションデザインGroup・グループリーダーの鵜飼啓介氏は「物価高による節約意識の高まりでポイ活のニーズが高まった」と市場を分析します。

CCCMKホールディングス株式会社 コミュニケーションデザインGroup・グループリーダー 鵜飼啓介氏

男性の写真

筆者撮影

「Vポイントはメディアが主催している2024年のトレンド番付にもランクインしており、ポイ活市場の中心にいたと自負している」とした一方、「使える場所や使い方については、ユーザーの理解促進が進んでいない」という課題もあると語りました。