お金による「幸せ」は年収700万まで!?【幸福のパラドックス】

みなさんは年収がいくらくらいあれば幸せだと感じるでしょうか?

国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の内、年収が1000万円を超える人の割合は5%となっています。1つの目標として「年収1000万円プレーヤー」に憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか?

しかし、心理学と経済学を融合した学問である行動経済学の研究では、“お金だけで幸せにはなれない”ということが分かっています。

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そこで今回は、年収がすでに高い人もそうでない人も、明日から実践できる「年収を上げること以外に幸せになる方法は何か」を見ていきましょう。

“年収を上げても幸福度は上がらない”という研究結果

人間の心を研究する心理学と、お金の動き方を研究する経済学が融合した「行動経済学」という学問があります。

ここ30年余りで体系化された新しい学問なのですが、行動経済学では「人間はお金を目の前にすると、合理的(冷静)に考えることができない時があり、バイアス(先入観、偏見)で行動してしまう」という従来の経済理論では説明できない人間の行動を研究しているのです。

そんな行動経済学の研究成果の1つに“人間はお金だけでは幸せになれない”という驚きの研究結果があります。

たとえば、大阪大学の筒井義郎氏らによる『なぜあなたは不幸なのか』では、「所得が大きいほど幸福であるが、その増加は逓減的であり、高い所得階層では飽和が観察される」と述べられています。

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執筆者

専門分野は金融政策分析、統計解析、富裕層向けの税制など。主に過去のデータを基にした投資戦略や業界動向の記事を執筆。LIMOでは行動経済学をもとにした賢いお金との付き合い方を執筆中。