その子たち以外は真剣に取り組んでいたので、最後には先生も諦めたようにその子達の相手はしなくなりました。6年生ともなると、親がついて来なくとも教室まで来ることができるので、彼女たちはひとりで教室まで通っています。つまり、親は子どもたちの教室での様子を全く知らないのです。

ふてくされた態度をとる彼女たちを叱り飛ばしたくなると同時に、「彼女たちの親がこの姿を見たら、どう思うのだろう…」となんとも言えない気持ちになりました。

私たち保護者が、安くない月謝を払ってまで習い事に行かせる理由、それは決して「子どもたちの暇つぶし」のためではないはずです。子どもたちに学校でできない経験をしてほしい、好きなことをもっと追究してほしい、いろんなことを体験してほしい…。そんな思いで通わせているはず。

彼女たちの態度はどんどんエスカレートし、ついには先生の我慢も限界。保護者を呼び出して、「他の子どもたちへの悪影響だから、もう辞めていただいてかまわない」と伝えていました。彼女たちの保護者はてっきり我が子が真面目に取り組んでいるとばかり思っていたのでびっくり仰天。平謝りしたのはもちろん、以来監視の意味も込めて教室まで付き添うことになり、その場はおさまりました。

筆者のケースはまだいい方、中にはいくらクレームを入れても聞く耳を持たない親もたくさんいるようです。本当にどうにもならない場合は、思い切って他の教室に移ることも視野に入れた方がいいでしょう。

まとめ

習い事の人数が多ければ多いほど、いろいろな子どもたちに遭遇します。中には「この子、ちょっと…」と思ってしまうような子がいる場合もあるでしょう。

もし、レッスンの輪を乱す子が我が子に悪影響を及ぼしているようなら、何も我慢する必要はありません。先生に相談するなり、他の教室に移るなり、何らかの行動を起こすことをおすすめします。

大中 千景