「息子夫婦は両方の実家から離れた場所に住んでいるので、何でも夫婦で力を合わせて乗り切る現代夫婦。しかもお嫁さんは仕事もしながら子育てをしているので、電話で聞く限り、いつもいっぱいいっぱいのようです。

そんな息子たちに負担をかけて帰ってきて欲しい、なんてなかなかこちらからは言えません。しかも、最近わかったのですが、お嫁さんは極度に飛行機が苦手らしく、毎回真っ青になりながら来ていることを息子から聞いてしまって…。

顔を出してくれるのは楽しみだったけど、子育てと仕事が少し落ち着くまで本人たちが無理のない範囲で来て欲しい、と今年はついに伝えました。孫にはもちろん会いたいけれど、今はテレビ電話もあるし。自分で言うのもなんですが、息子のためにかなり理解のある姑を演じています(笑)」

まとめ

本当はいくつになってもかわいい息子に、まだ小さくその成長を見守りたい孫。しょっちゅう会いたいという気持ちがないといったら嘘になります。しかし、その想いを全面に出してしまうと揉め事に発展することを、かつて姑務めしてきたイマドキの姑世代はよく理解しています。「自分がイビられてきたからこそ、お嫁さんには同じことはしたくない」と口をそろえる姑たち。結果、マイペースに過ごす嫁たちにモヤモヤを溜めているようです。

「孫がある程度大きくなったら、お正月には流行りの父子帰省をぜひして欲しい」と語るその裏には、お互い気疲れせず一定の距離を保つことで自分も息子も嫌な思いをしないですみたい、という複雑な姑心が隠されているように感じました。

佐渡 六花