・子どもが支援学級に在籍しているなんて恥ずかしい
・自分の子どもが周りの子より「劣っている」と思われるようでプライドが傷つく
・通常クラスでも補助員を付けてくれれば大丈夫ではないのか?
などと当初は考えていましたが、それは全て「自分目線」でした。
発達の凸凹がある子どもにとって、団体で行動することや皆と同じスピードで学習をしていくことがいかに負担かを考えもせず、自分の世間体や見栄を気にしていた私…。
息子の発達障害を診断されてから1年くらいはそんな自分の気持ちと葛藤していたのですが、審議委員会でその道のプロと呼ばれる人との出会いが私を変えてくれました。
「初めから無理させると後でつまずくよ」
その医師は何人もの発達障害児を診てきた大ベテラン。
診断時に私が「初めは通常クラスで様子を見てもいいのでは…」と提案すると、次のような返答が返ってきました。
『初めから通常クラスで無理をさせると、学校が嫌になってそのまま不登校につながってしまう子どもを何人も見てきました。集団行動が取りにくかったり癇癪がひどかったりするようであれば、初めから特別支援級で手厚いフォローを受ける方がいいでしょう。先手必勝ですよ』と。
「先手必勝…か。確かに、初めから無理をさせていいことなどないかもしれない。特別支援級の定員は8名だから、通常クラスよりもより手厚いフォローが受けられる。しかも通う予定の小学校の特別支援学級の在籍生徒は1人だけ…」と、次第に考えるようになっていきました。