高金利はエサ? 退職金を背負ったカモにならないために

確かに、3カ月後には138,500円(税引後)の利息を得られます。しかし、購入した投資信託が値下がりすれば、その得た利息額は一気に吹き飛ぶどころか、その何倍もの評価損失(あるいは実現損失)を抱え込む可能性もあるのです。目先3カ月間の高金利に魅せられたため、結果的には大切な退職金を大幅に減らすリスクがあるというわけです。

もちろん、購入した投資信託が値上がりすれば、定期預金の高額利息の何倍ものリターンを得る可能性もあります。こうしたリスクを承知の上で、老後の生活を見据えて退職金をさらに増加する方法を選択するのかは、まさしく“自己責任”となりましょう。

金融機関へ相談するときには「カモネギ」になるな

そうは言っても、人生で最後に手にする多額のお金です。退職金の運用方法などで金融機関にアドバイスを求めたい人も少なくないと思われます。筆者も決して反対しません。

ただ、何の予備知識も持たず、“もう、全てお任せします”というスタンスで相談しに行くのは絶対に止めるべきです。それは、金融機関から見れば典型的な「カモネギ」(鴨がネギを背負ってやって来る)になるからです。

最後に一言だけ言わせて下さい。退職金は人生で最後にもらうまとまった金額です。次はありません。失敗は許されないのです。

葛西 裕一

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国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。