セクハラ、パワハラ、マタハラ、スメハラ…挙げだしたらキリがないほど、ハラスメントが取り沙汰される今の社会。ハラスメントは確かに悪いことですが、ハラスメントだと騒ぎすぎて息苦しい職場環境になっていることもあるようです。

そこで今回は、ハラスメントに敏感になりすぎて居心地が悪くなったところがあると言う3人に話を聞いてみました。

男性上司と雑談ができない?

メーカー勤務のAさん。20代半ばで非常に愛嬌のある女性ですが、最近困っているのが男性上司との付き合い方だと言います。

「最近はセクハラ研修が頻繁に行われていて、男性上司がビビってしまっている。ちょっとした日常会話であっても、『これもセクハラになる?』と聞かれることもあって、居心地が悪い。こちらが普通に話したいことでも、相手が『これはセクハラにならないかな?』と気にして答えてくれていると思うとやりづらい」とのこと。

Aさんの会社のセクハラ研修資料には、いくつかの雑談らしき例題が書かれており、その下に「このような何気ない会話でも相手の受け取り方次第でセクハラだと思われる可能性があります」と書かれているのだそう。

「相手の受け取り方によって、とかあいまいな書き方をするのがよくない。それだと、明らかなセクハラ発言であっても、セクハラになるかどうかは言われたほうの『受け取り方次第』になってしまう」と言うAさん。