2019年11月9日に行われた、株式会社ミクシィ2020年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社ミクシィ 代表取締役社長執行役員 木村弘毅 氏

連結損益計算書(四半期)

木村弘毅氏(以下、木村):本日はお忙しいなか、決算説明会にご参加いただきましてありがとうございます。代表の木村でございます。これより、2020年度の第2四半期の決算について説明させていただきます。

本日の説明会のコンテンツと致しましては、財務状況・事業状況の2つのパートに分けて説明します。

まず、財務状況について説明します。4ページをご覧ください。

連結損益計算書です。第2四半期の売上高は260億5,500万円となり、前年同期比で28.6パーセントの減少、営業利益は23億9,800万円となり、前年同期比で75.3パーセントの減少、親会社株主に帰属する当期純利益は10億5,700万円となり、前年同期比で81.2パーセントの減少という結果となりました。

連結損益計算書(累計)

5ページをご覧ください。

上期累計の連結損益計算書はご覧のとおりです。

事業別業績(四半期推移)

6ページをご覧ください。

事業別業績の推移についてご説明します。エンターテインメント事業は売上高251億6,700万円、ライフスタイル事業は売上高8億8,700万円という結果となりました。エンターテインメント事業は前年同期比で減収となりました。これは主に、『モンスターストライク』のARPUが前年同期と比較して低下したことによるものです。

売上原価(四半期推移)

7ページをご覧ください。

売上原価の推移となっています。その他資産に計上していたゲーム開発費を、リリースに伴い費用に振り替えたことで、外注費が一時的に増加いたしました。

販管費(四半期推移)

8ページをご覧ください。

販管費の推移です。このうち、広告宣伝費については「XFLAG PARK」の開催や『モンスターストライク』6周年のカウントダウンキャンペーンの影響で、第1四半期対比では増加しましたが、前年同期より低いコストで推移しました。後述しますが、これらの施策によってMAUの大幅復調を実現しました。

FY2020 上期までの業績進捗および通期見通し

9ページをご覧ください。

こちらは上期までの業績進捗です。利益の進捗率が高くなっていますが、下期に移転一時費用40億円を見込んでおり、現時点では業績予想に対して計画どおりに進んでいる状況です。よって、通期業績予想は据え置きとしています。

続きまして、事業状況についてご説明します。

注力テーマの状況(FY2019本決算説明資料再掲)

11ページをご覧ください。

エンターテインメント事業につきましては、引き続き「『モンスターストライク』のリバイブ」と「スポーツ領域の事業成長」に注力しています。

まずは「『モンスターストライク』のリバイブ」について、第2四半期の状況と今後の取り組みについてご説明します。

リバイブ施策

12ページをご覧ください。

第1四半期の決算時にもご説明しましたが『モンスターストライク』は短期的な業績リバイブと中長期的なブランド構築の戦略を並走させています。リバイブ施策では、まずはMAUの改善と定着化。続いて、消費意欲を掻き立てることでARPUの改善を狙っていきます。

モンスト2Q施策:MAUの改善

13ページをご覧ください。

『モンスターストライク』の第2四半期のテーマは、前述のとおり「MAUの改善」でした。7月より、ゲーム内通貨「オーブ」の配布や、人気キャラを排出対象としたガチャなどの施策を断続的に行うことで、主に休眠ユーザーを呼び戻し、MAUを昨年以上の水準に押し上げることに成功いたしました。

モンスト下期施策:ARPUの向上

14ページをご覧ください。

下期のテーマは「ARPUの向上」です。年末年始の商戦期に向け、第3四半期では主に新規の商材やゲーム内施策の開発を進めると同時に、第2四半期で獲得したアクティブユーザーに長く続けていただける定着施策を推進しています。

注力テーマの状況(FY2019本決算説明資料再掲)

15ページをご覧ください。

2つ目の注力テーマである「スポーツ領域の事業成長」については、引き続き「プロスポーツチーム経営」と「公営競技」に注力し、各種取り組みを進めています。

プロスポーツチーム経営:千葉ジェッツふなばし

16ページをご覧ください。

プロスポーツチーム経営については、Bリーグチーム「千葉ジェッツふなばし」の株式を取得し、子会社化しました。若い経営者の大抜擢など「千葉ジェッツふなばし」の持ち味であるチャレンジ精神溢れる采配に加え、ミクシィグループのリソースも投下することで、これまで以上の成長を加速していきます。

公営競技:チャリロト社の進捗

17ページをご覧ください。

今期より連結となったチャリロト社の売上推移です。グループ加入後も着実に右肩上がりに業績が拡大しています。今後、我々が培ったO2Oのノウハウを注入し、実際に競輪場に足を運んでいただけるお客さまを増やすことで、チャリロト社の事業成長のみならず、各自治体さまとともに地方創生に貢献してまいりたいと考えています。

新規IPの創出

18ページをご覧ください。

エンターテインメント事業、その他の取り組みとして『共闘ことばRPG コトダマン』のゲーム移管が完了しています。『モンスターストライク』で培ったノウハウを掛け合わせ、さらに多くのユーザーに愛されるゲームへと進化させていきます。

また、『モンスターストライク』IPを活用した『モンストドリームカンパニー』を9月にリリースいたしました。多くのユーザーに遊んでいただけるように改良を行っていきます。

続きまして、ライフスタイル事業の状況について説明いたします。

まず初めに、ウェルネス領域の新規事業として、2019年1月にサービスを開始した「ココサイズ」に関しましては、第1号店舗を開設し、事業拡大のためにフィージビリティスタディを行ってきましたが、顧客の獲得などの課題に対する効果的な打ち手が見当たらず、11月末をもってサービスをクローズさせていただくこととなりました。

オープン以来、地域のお客さまに ご愛顧いただきましたことを心より御礼申し上げます。ウェルネス領域につきましては、再度方向性を検討していきます。

なお、「ココサイズ」クローズによる業績予想への影響につきましては軽微です。

家族アルバム「みてね」新サービス開始

20ページをご覧ください。

家族アルバム「みてね」の派生サービスとして、オンライン年賀状サービス「みてね年賀状」を開始いたしました。現在、年賀状市場ではネット化が進み、スマホアプリ市場は今後もさらに成長していくと考えています。売上の先行指標となる「試し刷り」のご依頼件数も非常に多く、「みてね」のユーザーアセットを活用したマネタイズ手段として、手応えを感じています。

最後に、今後の業績および方針についてあらためてご説明します。

第2四半期の決算数値は、前期と比較すると大きな減収減益となっていますが、『モンスターストライク』のリバイブにおきましては、MAUの回復など改善傾向も見えています。今後は引き続き高いMAUを維持しつつ、共感消費を呼ぶ仕組みを提供することで業績のV字回復を狙います。

また、もう1つの注力テーマである「スポーツ領域の事業成長」につきましては、M&Aを活用し、当社との高いシナジーが見込まれる企業を招き入れながら、さらなる成長加速を目指していきます。引き続きご支援賜れればと思います。

以上でご説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

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