社長は年々、体力が衰えていき、会社に出社する日数が減りました。
僕は自分のペースで仕事ができるようになると喜んでいたのですが、「家に来なさい」と社長の家に呼ばれる回数が増えてしまったのです。

社長室が社長宅に変わっただけで、移動時間が往復1時間ほど上乗せされたのです。
これには参りました。1日が社長宅に訪問してミーティングで終わることが増えていったのです。

僕は頑張って、社長の期待に応える仕事をしようとしましたが、社長の「やっぱり気が変わった」という発言に振り回されました。社内では「〇〇モードになった」という表現で言われており、どれだけ頑張っても結局社長の一存で方向性が変わってしまうのに、僕はもう疲れました。

社長が何を言っても「どうせ途中で気が変わる」と思うと、信用できません。
僕は会社を辞めることを決断しました。

最後のお宅訪問