結婚は他人同士が新しい家庭を作っていく仕組みです。当然、夫婦の価値観や金銭感覚は違ってきますよね。それでも、多くの夫婦は意見をすり合わせ、お互いに妥協しながら結婚生活を送っています。その一方、歩み寄りが難しく「離婚」という結論に至る夫婦も存在します。

今回は、この「離婚」について、少し考えてみましょう。

離婚の危機は結婚1年目がピーク!

厚生労働省が2019年に公表した「平成30年(2018)人口動態統計 月報年計(概数)の概況」によると、離婚件数が最も多いのは同居期間5年未満の夫婦となっています。(グラフ「同居期間別にみた離婚件数」を参照)

同居期間別にみた離婚件数(厚生労働省の資料をもとに編集部作成)

同居期間5年間未満の離婚件数にターゲットを絞って、さらに詳しくみていきましょう。(グラフ「同居期間5年未満の離婚件数」を参照)

同居期間5年未満の離婚件数(厚生労働省の資料をもとに編集部作成)

同居期間が1~2年未満の離婚件数が最も多いことがわかります。また、同居期間が1~2年未満および2~3年未満の夫婦では離婚件数が1万4000件を突破しています。

同居期間が短い夫婦に離婚が多い理由としては、恋愛時代のときめきが3年程度で消失しやすいことが挙げられます。また「離婚するなら子どもができないうちに」と考える人が多いことなども理由の1つでしょう。

子どもが産まれて初めて気づく価値観の違い