宿題やテスト・受験勉強など、子どもには必ず勉強をしなくてはいけない時間というものがあります。けれどテレビ、ゲーム、スマートフォン、友達との約束…子どもにとっては勉強よりも楽しいものが溢れている世の中。勉強しない子どもに向かって、時には叱ったりしながら勉強をさせてしまう人も多いのでは?
しかしそれでは逆効果、子どもにとって勉強=怒られながらいやいややるものというイメージがついてしまう可能性も。毎日少し工夫するだけで、子どもにとって勉強しやすい環境を簡単に作ることができますし、小学生など早い段階から習慣化することが大切です。
筆者が中学受験を経験した際に、親からのこんな教育があったからこそ自分から勉強に取り組むことができたと感じている3つの習慣づくりをご紹介します。
適度な雑音と見守られている感がちょうどいいリビング学習
家庭で学習する時、子どもの部屋に学習机がある場合、自分の部屋で勉強する子どもは多いと思います。けれど集中力が散漫な小学生にとって、自分1人の空間で勉強することは誘惑と隣り合わせの状態です。
もちろん時間ごとに声をかけに行くことなどができれば、自分の部屋での勉強も習慣づくとは思います。でも他の家事をしている間や共働きで夕方まで家に帰れない場合など、見えない場所での学習状況を管理することは難しいのではないでしょうか。
そこで勉強を習慣づけるのにちょうどいいのが「リビング学習」です。リビングだと気が散ってしまうのではと思われがちですが、実は人は無意識に音を探して聞く習性があり、無音だとかえって神経が過敏になってしまうそうです。
そのため家事をする音など、適度な生活音が子どもに日常の中の安心感を与え、ストレスなく勉強できるような環境を作るのです。さらにポイントは、子どもに"親が見張っている感”を感じさせないことになります。「勉強しなさい」と言われると、子どもは「自分に勉強させるために、親が見張っている」と感じる場合も。
筆者の場合は「今日はどんな宿題があるの?」と聞かれたり、「わからないことがあったら質問してね」と声をかけられた記憶が多くあります。今思えば勉強をするように声をかけられていたと思いますが、それが強制ではなく自発的にするような促しだったのだと気がつきました。
あくまでも親は見守るスタンスで、自分から勉強をするような環境づくりの一環としてリビング学習を取り入れてみるのはいかがでしょうか。