4.2 【年末調整のやり直し】家族の人数が変わったら

「No.2671 年末調整の後に扶養親族等の人数が異動したとき」によると、年末調整が終わったあとも、その年の12月31日までの間に控除対象扶養親族の人数が増えたり減ったりしたときは、年末調整をやり直すことができます。

年末調整が終わったあとでも、家族の人数が変わったときは、そのままにせず勤務先に伝えることが大切です。年末に子どもが生まれたときや、家族が仕事をやめたときなどは、扶養の状況が変わることもあると考えられます。

年末調整で戻ってきたお金や、追加で差し引かれた税金の金額は、来年の家計を考えるときの手がかりにもなります。最後の給与の明細を、申告書の控えと一緒に残しておくとよいでしょう。

年末に家族の就職や結婚、出産などが重なるときは、年末調整の前後で書類が必要になるかどうかを、早めに勤務先に伝えておきたいところです。伝えるときは、変わった日と内容をメモにして渡すと、行き違いを防ぎやすくなるでしょう。

国税庁の「令和8年分 年末調整のしかた」には、「令和9年分 給与所得者の扶養控除等申告書の記載例」も載っています。来年分の用紙もあわせて配られることがあると考えられるため、家族の状況を確かめながら書いておきたいところです。

5. まとめにかえて

年末調整は、勤務先に申告書を出し、その年最後の給与のときに1年分の税金を精算する手続きです。令和8年分は改正によって、扶養親族が新たに増える場合なども、異動申告書を出すことになっています。

保険料の証明書類や、税務署から送られてくる申告書など、手元に届く書類もあります。届いたものをまとめて保管し、勤務先の案内に書かれた締め切りまでに出せるよう、早めに準備しておきましょう。

年末調整の書類は、勤務先によって配られる時期や出し方が違うこともあると考えられます。案内が届いたら、まず締め切りと出し方を確かめ、そのうえで手元の書類をそろえていく順番で進めると、慌てずにすみそうです。

申告書の用紙は毎年同じように見えても、年分や欄の名前が変わることがある点に注意したいところです。去年の控えと見比べながら書くと、変わったところに気づきやすくなるでしょう。

年末調整は毎年くり返す手続きです。今年の書類の控えと、届いた書類の置き場所を決めておくことが、来年の準備をしやすくすることにもつながるでしょう。書類の名前や欄が多くて戸惑うときは、国税庁の記載例を手元に置きながら一つずつ進めると、落ち着いて書き進められるでしょう。

控除に当てはまるかどうか迷うところは、自分だけで決めずに、勤務先や税務署に確かめることが大切です。これから先の年末調整に向けて、書類の置き場所と控えのしまい方を決めておくと、次の年も準備を進めやすくなるでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子