6. 【12月の年金の振込を前に】10月から振込額が変わる人も。年金振込通知書とねんきんネットで確かめる

最後に、冬の支払いを前に、年金の振込額を確かめる流れを整理しておきましょう。

6.1 12月に振り込まれるのは10月分と11月分

日本年金機構の「年金はいつ支払われますか。」によると、年金は原則として年6回、偶数月の15日に支払われ、15日が土日や祝日にあたるときは、直前の平日に支払われます。各支払月には原則として前月までの2カ月分が支払われ、12月に振り込まれるのは10月分と11月分です。

支払月と対象の月の関係を知っておくと、振込のたびに何月分のお金なのかを迷わずにすむでしょう。

6.2 10月の支払いから、介護保険料などの天引きの金額が変わることがある

日本年金機構のQ&Aでは、市区町村がその年に決めた介護保険料の金額は、10月に支払われる年金の分から、天引きの金額に反映されるしくみだと説明されています。夏に届いた通知書の金額のまま12月の振込額を見込んでいると、思っていた金額と違うこともあるかもしれません。

日本年金機構の10月のお知らせでは、天引きされる介護保険料などが変わって振込額も変わる人に、あらためて年金振込通知書を送っているとしています。

ねんきんネットでは、2026年10月9日から通知書の内容を確認できるようになりました。通知書が見当たらないときも、利用登録をしていればねんきんネットで内容を確かめられるでしょう。

6.3 通知書の「控除後振込額」と、天引きされた金額を見比べる

日本年金機構の通知書の見方の案内では、「控除後振込額」を、1回分の年金額から社会保険料や税を差し引いた後の振込金額としています。

10月に届いた通知書があれば、12月の振込の前に、控除後振込額と天引きされた金額を見比べておきましょう。天引きの金額が変わった理由がわかれば、12月以降の家計の見通しも立てやすくなるでしょう。天引きされる保険料や税の金額は、お住まいの市区町村が決めています。

金額の決め方を知りたいときは、日本年金機構の案内にしたがって、市区町村の担当の窓口に問い合わせるとよいでしょう。

7. まとめにかえて

年金の振込額が変わるという通知を受け取ると、わが家の暮らしはこのままで大丈夫だろうかと、少し身構えてしまうかもしれません。70歳代の貯蓄の平均や中央値を見て、わが家の金額と比べたくなることもあるでしょう。

ただ、平均は多くの資産を持つ一部の世帯に引き上げられやすく、貯蓄ゼロとされた世帯の中にも、口座に生活費を置いている世帯が含まれていた点に注意が必要です。わが家のお金がどこに、どのように分かれているかを知っておくと、家計を見直すときの順番も考えやすくなりそうです。

毎月の支払いに使うお金と将来に備えるお金の分け方は、家庭によってさまざまです。わが家に合ったやり方で整理しておけば十分でしょう。

通知書を夫婦で一緒に見ることも、お金の話を始めるきっかけになるかもしれません。12月の振込を前に、手元の年金振込通知書やねんきんネットで控除後振込額を確かめることから始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子