4.2 部下と一緒に、AIを使う仕事と使わない仕事を決める
チームでAIを使うなら、どの仕事に使い、どの仕事は人が担うのかを、部下と話し合って決めておくと進めやすくなります。部下からの使い方の工夫を取り入れることで、チーム全体の仕事の見直しにもつながるでしょう。
評価や育成のように、相手の気持ちに関わる仕事は、自分の目で確かめ考える姿勢が大切だと考えられます。
4.3 給与明細で、自分の月々の賃金を確かめる
給与明細を開いて、基本給や役職手当など、毎月決まって支払われる金額を確かめてみましょう。賃金構造基本統計調査の賃金は時間外勤務手当などを除いた金額なので、比べるときは明細の中の同じ項目を足し合わせるのがポイントです。
平均と比べて高いか低いかだけで判断するのではなく、これからの役職や働き方の見通しとあわせて考えておくと、キャリアの計画も立てやすくなるでしょう。
役職が上がると、賃金だけでなく働く時間や責任の重さも変わります。家族と過ごす時間や健康とのバランスも含めて、自分に合った働き方を考えておきたいところです。
5. まとめにかえて
管理職の62.0%が、仕事でAIを高い頻度で使っていました。一方で、Helpfeelの調査の回答者全体では、交渉や育成、人事評価はAIに置き換わってほしくない業務の上位に入っています。
賃金構造基本統計調査で見ると、部長級の月々の賃金は63万5800円でした。役職に見合った責任を果たすためにも、AIに任せられる仕事は任せ、人にしかできない仕事に時間を使う工夫が求められそうです。
管理職の仕事は、AIによって形を変えながらも、人を育て、チームをまとめる役割はこれからも求められるでしょう。給与の数字とあわせて、自分がどんな仕事に時間を使いたいかを考えておきたいところです。
AIの広がりは、管理職の仕事を減らすだけでなく、管理職に求められる役割を問い直すきっかけにもなっています。賃金の数字と、自分が担う仕事の中身の両方に目を向けることが、これからのキャリアを考えるうえでの手がかりになりそうです。
まずは自分の1週間の仕事と給与明細を見直し、これからの働き方を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。日々の小さな見直しを積み重ねていくことが、働きやすいチームづくりにもつながっていくでしょう。
参考資料
- 株式会社Helpfeel「Helpfeel、「AIに置き換わる業務についての意識調査」を実施 〜対人疲弊が原因か、管理職のマネジメント業務の置き換え意欲が明らかに〜」(PR TIMES)
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 主な用語の定義」
宮野 茉莉子