3. 水道料金の減免はいつまで?12月請求分まで続く市と、すでに終わった市

減免の期間も、自治体によって大きく異なります。

3.1 関市は12月請求分まで延長

岐阜県関市は、水道の基本料金の免除を令和8年9月から12月請求分まで、4か月分再延長しました。対象は関市の水道を契約している世帯と事業者(官公庁を除く)で、申請は不要です。ただし、水量料金と下水道使用料は免除の対象外です。

3.2 千葉県営水道は11月・12月検針分が一部の人だけ

千葉県営水道の2割減免は、令和8年7月から10月検針分の4か月です。紙の納入通知書からオンライン通知に切り替え、マイポータルで契約情報を紐付けた人は、11月から12月検針分の2か月も減免が続きます。

ただし、この延長の対象になる登録の受け付けは、10月19日で終わっています。

3.3 仙台市・高岡市はすでに終了

仙台市の減免は、検針の時期に応じて令和8年7月分から9月分のうちの2か月分でした。高岡市の減免は2月から5月検針分までで、いずれも終了しています。減免がなくなった月からは、元の料金で請求されます。

4. 【元銀行員の視点】口座振替の引き落とし額で、減免が終わったかどうかが分かる

ここからは、減免の始まりと終わりを家計の側から確かめる方法を考えます。

銀行の窓口にいた頃、通帳の引き落とし欄を見ながら、公共料金の金額が変わった理由を尋ねられることがありました。料金の改定や使用量の変化など、理由はさまざまだったように思います。

水道料金の減免も、口座振替で払っていると、引き落とし額が少なくなるだけで気づきにくいことがあります。減免が終わった月に引き落とし額が戻り、「急に高くなった」と感じることがあります。

通帳や明細で水道料金の引き落とし額を何か月分か並べておくと、減免の始まりと終わりが分かりやすくなります。家計簿をつけている方は、減免があった月に印を付けておくことをおすすめします。

5. 検針票と水道局のお知らせで見ておきたいところ

減免の有無と期間を確かめるために、手元で見ておきたい点を挙げます。

5.1 検針票や請求書の減免額の欄

減免が行われている期間は、検針票や請求書に減免額が記載されていることがあります。請求額だけでなく、内訳の欄も見てみてください。

5.2 お住まいの水道局や自治体のお知らせ

減免を行っているかどうか、いつまで続くかは、水道局や自治体の公式ページで案内されています。期間が延長されたり、新たに始まったりすることもあるため、最新のお知らせを見ておいてください。

6. 減免は自治体ごとに違い、実施していない地域もある

水道料金の減免は、国が全国一律で行っている制度ではありません。自治体や水道事業者がそれぞれ判断して行っているため、減免をしていない地域もあります。

また、減免の対象が水道の基本料金だけで、下水道使用料や水量料金は対象外という場合もあります。「水道代が全部無料になる」とは限らないという点は、押さえておきたいところです。

千葉県営水道の延長分のように、オンライン通知への切り替えなど条件が付く場合もあります。条件や期間は、必ずお住まいの水道局で確認してください。

7. 水道料金の減免は、地域と期間を確かめてから家計に組み込む

物価高騰対策としての水道料金の減免は、基本料金の免除や2割の減免など、自治体ごとに中身が違います。2か月分で約2100円から4300円ほど安くなる例があり、多くは申請不要で請求額から差し引かれます。

一方で、関市のように12月請求分まで続く市もあれば、仙台市や高岡市のようにすでに終わった地域もあります。ご自身の地域で減免が行われているかどうかは、水道局や自治体の窓口に問い合わせてみてください。

※記事内の減免額は、各自治体の公式ページの記載と、千葉県営水道の計算例をもとにした試算です。実際の減免額は、口径や使用水量、端数の扱いなどによって異なります。減免の実施状況は変わることがあるため、お住まいの水道局でご確認ください。

※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料

中本 智恵