ふだん過ごしている土地を離れて人と話すときや、出身地が違う人と話しているとき、ふとした瞬間に、相手が「……ん?」という表情を見せることがあります。「その言葉ってどういう意味? 方言?」と言われて初めて、自分がいつも使っている言葉が実は方言だったと気づいた、という経験がある人も少なくないのではないでしょうか。

最近、Twitterで話題になったツイートがありました。日々寄せられる不安や悩みについて「パピコを3人で分ける方法選手権」「桜を見る会が中止になったので来年から何を見る会になるか選手権」のような「選手権」を開催し、みんなに意見を求めることでその不安や悩みを解決する、という取り組みをしている坊主(@bozu _108)さんの、関西の方言に関するツイートです。

「それ、なおしといて」が通じない!?

お題は「標準語だと思っていた方言」でしたが、数ある意見の中で最優秀に輝いた言葉は、関西弁の「それなおしといて」。

「なおす」は標準語だと「修理する」という意味で捉えられる言葉ですが、関西や九州では「片づける」という意味で使われます。つまり「それなおしといて」は、標準語で言うところの「それ片づけといて」の意味ですね。ちなみに関西では、「標準語」と呼ぶことに違和感を覚えて「共通語」や「東京弁」と言う人もいます(厳密に言えば「共通語」と「東京弁」も違うものですが)。