「押しピン」? それとも「画鋲」?

「押しピン」と聞いても意味はなんとなく通じます。しかし、関東の人からするとあまり耳馴染みがありません。「押しピン」を同じく広辞苑で調べると、「画鋲に同じ」と出てきます。

ところが話は簡単ではありません。実際には「画鋲」の意味で「押しピン」を使う人と、「押しピン」と「画鋲」を使い分けている人も見られるのです。使い分けている人によると、薄くて平らな金属の頭部がついているものは「画鋲」、プラスチックでできたつまめるものは「押しピン」なんだそうです。

関東の人から見ると、どちらも同じ「画鋲」で、呼び分けるなど考えたこともないという人も多いかもしれませんが、

〈使い分ける派〉
「関西では当たり前のように使い分けて言ってる」
「『押しピン』と『画鋲』は、方言とかではなく別物として使い分けたい名称」

〈使い分けない派〉
「押しピンと画鋲は呼び方が違うだけ」
「押しピンは、形関係なく画鋲全般のこと」

SNS上ではこのように、関西人の中でも意見が分かれています。