3.3 働く人が毎月の貯蓄に回している金額

ベター・プレイスの調査で、貯蓄がある人に毎月の平均貯蓄額を聞くと、「3万円以上〜5万円未満」が20.9%、「5万円以上〜10万円未満」が14.8%、「1万円以上〜3万円未満」が14.6%でした。「わからない・回答したくない」も24.3%ありました。

毎月決まった金額を貯蓄に回していると、生活費が増える月があっても、貯蓄の流れを保ちやすくなります。金額の大きさよりも、無理なく続けられる金額を決めておくことが大切だと考えられます。

給与が振り込まれたらすぐに一定額を別の口座へ移すなど、先に分けておく形にすると、使ってしまう前に貯蓄の分を確保しやすいでしょう。

4. 【わが家の貯蓄を確かめる】通帳と家計簿で「余裕」を見える形に

貯蓄の平均や割合は、わが家の家計を考える手がかりの一つです。ここからは、手元の書類で今の状態を確かめる手順を見ていきます。

4.1 年に一度、同じ時期に貯蓄の残高を書き出す

国民生活基礎調査は、6月末日時点の貯蓄を聞いています。わが家でも、毎年決まった月に、預金通帳や証券会社の取引残高報告書などで残高を書き出しておくと、前の年からの増減がわかりやすくなります。

増えた年も減った年も、その理由を一言添えておくと、次の一年の見通しを立てるときの材料になりそうです。

口座がいくつかに分かれている場合は、普通預金と定期預金、積み立てなどを1枚の紙にまとめて書き出してみましょう。全体の金額がひと目でわかると、使ってよいお金と残しておきたいお金の線引きもしやすくなります。

4.2 毎月の生活費と、一時的な出費を分けて見る

家計簿やカードの利用明細で、毎月決まって出ていくお金と、入学金や旅行のように一時的に出ていくお金を分けて書き出してみましょう。一時的な出費が見えてくると、その分を前もって分けておく目安も立てやすくなります。1か月分だけでなく、3か月ほど続けて書き出すと、月ごとのばらつきも見えてきます。

日常生活費はまかなえているのに余裕がないと感じるなら、通信費や保険料のように毎月同じ金額が出ていく費目から見直すほうが、無理なく続けられそうです。

4.3 急な出費に備えて、生活費の何か月分があるかを見る

ベター・プレイスの調査では、借入れがある人(回答者の19.5%)に理由を聞くと、「生活費の補てん」が41.4%で最も多くなっていました。

手元の預貯金が、毎月の生活費の何か月分にあたるかを一度計算しておくと、急な出費があったときにも、借入れに頼るかどうかを落ち着いて考えやすくなります。

何か月分あれば安心かは、家族の人数や働き方によって違うため、わが家なりの目安を決めておきたいところです。この目安は、家計の見通しを立てるうえでも役に立ちます。