2. 【離婚時の年金分割】分割を受けた人は平均で月3万3575円増
では、実際に年金分割をした人の年金はどれくらい変わったのでしょうか。厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」に、分割の前後の平均年金月額がまとめられています。
- 合意分割:分割をした人 15万6324円→12万4917円(月3万1408円減)
- 合意分割:分割を受けた人 6万934円→9万4509円(月3万3575円増)
- 3号分割のみ:分割をした人 14万9795円→14万1597円(月8199円減)
- 3号分割のみ:分割を受けた人 4万8668円→5万6985円(月8317円増)
※厚生年金保険(第1号)で、2024年度に年金分割による年金額の改定があった老齢年金の受給権者の平均年金月額。老齢基礎年金の額を含みます。改定後の額には、年金分割以外の額の改定も含まれます。
2.1 合意分割なら月3万円台の増減
合意分割で分割を受けた人の年金は、平均で月6万934円から9万4509円になりました。増えた額は月3万3575円で、年にすると約40万円です。
一方で、分割をした人の年金は平均で月3万1408円減っています。分割は2人の記録を分け合う仕組みなので、一方が増えればもう一方は減るのです。
分割を受けた人の増えた額は、2020年度には月3万774円でした。それから年度ごとに少しずつ大きくなり、2024年度は月3万3575円になっています。
2.2 3号分割だけなら月8000円台
3号分割だけを行った人は、分割を受けた人で月8317円の増加でした。分割をした人の減り方も月8199円で、合意分割より動いた額は小さくなっています。
3号分割は、2008年4月以後に扶養されていた期間だけが対象です。くわしい違いは、次の章で整理します。
2.3 2024年度の年金分割は3万5755件
2024年度に年金分割で記録が分けられたのは、合計3万5755件でした。内訳は、合意分割が2万3383件、3号分割だけが1万2372件です。
件数は、2020年度の2万9781件から増えています。合意分割が全体の約3分の2を占め、3号分割だけの件数も2020年度の9086件から増えました。
なお、同じ2024年度の離婚件数は18万3840組でした。