4. 株主優待の条件は株式分割でどう変わる?必要な株数を据え置くか見直すかで、分割後に100株買う人が約10万円で受け取れるかが分かれる
株主優待の条件(必要な株数・長期保有の期間)は、株式分割に合わせて据え置く、見直す、新設するなど、会社ごとに違います。配当と違って、分割の前から持っていた人と分割後に買う人で差が出ることがあります。
- 【必要な株数を100株以上のまま据え置く場合】前から100株持っていた人は500株になり、引き続き対象です。株数に応じて段階のある優待なら、上の段階に入ることもあります。分割後に買う人は、100株・約10万円で対象になります
- 【必要な株数を見直す場合(仮に500株以上にしたとき)】前から100株持っていた人は500株なので対象のままです。分割後に買う人は100株では対象外で、500株・約50万円と分割前と同じ額が要ります
- 【長期保有の条件がある場合】分割で増えた株の保有期間の数え方は、会社の定めによります。分割後に買う人は、条件の期間を買ってから満たしていくことになります
- 【分割にあわせて優待を新設・変更する場合】新しく対象になる株数や中身は、発表の内容で確かめます
分割と株主優待の変更は、同じ日に適時開示で発表されることがあります。日本取引所グループ「適時開示情報閲覧サービス」(TDnet)で、会社名と「株式分割」「株主優待」の開示を確かめておくと、自分がどちらの立場で何が変わるかが分かります。
5. 株式分割のあとに買うと、どの値段で買うことになる?基準日の2営業日前までに買えば分割前の株価で、そのあとは分割後の株価で取引される
株式分割で株数が増えるのは、会社が決めた基準日に株主名簿に載っている人です。株の受け渡しには売買の日を含めて3営業日かかるため、基準日の2営業日前(権利付最終日)までに買えば、分割前の株価で買い、分割で株数が増えます。
その翌営業日(権利落ち日)からは、分割後の株価で取引されます。権利落ち日以降に買う人は、はじめから分割後の値段で買うことになり、受け取る株数も買った株数のままです。
- 【権利付最終日までに100株買う】分割前の株価で購入(例:50万円)、分割で500株に
- 【権利落ち日以降に100株買う】分割後の株価で購入(例:10万円)、100株のまま
分割の比率によっては、100株に満たない株(単元未満株)が出ることがあります。たとえば1株→1.5株の分割で150株になった場合、50株は単元未満株として扱われます。