シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2019年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年11月11日に更新された、キャンドゥの2019年10月既存店売上高は、対前年同月比93.7%となりマイナス成長。なお、同社の客数及び客単価の内訳は開示されていません。
また全社売上高も96.5%となりマイナス成長です。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。
既存店売上高はプラス成長月2カ月、マイナス成長月9カ月と苦戦しています。しかし通期累計は98.9%であり、悪いなりに持ちこたえている状態です。
一方で全社売上高はプラス成長7カ月、マイナス成長月4カ月であり、既存店に比べれば健闘。全体累計も100.8%とわずかながら100%を超えています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、昨年12月25日に1,466円まで下落した後に反転。5月の1,733円到達後に反落しましたが、その後は概ね1,600-1,700円間でのレンジ相場が続き、現在は1,600円付近での取引が継続中です。
既存店売上高の対前年同月比は、今期マイナス月が9カ月と不振が続いています。11月の年度最終月をプラス成長で終え、来期の成長の糸口をつかむことができるのか、という点が注目されます。
参考資料:2019年10月度 月次売上高前年比速報
LIMO編集部