7. 地域密着型サービスとは:市町村長が指定し、事業所ごとに、その市町村の被保険者に対して効力を持つ
厚生労働省の介護サービス情報公表システムは、地域密着型サービスを、10のサービスとして示しています。
介護保険法第78条の2は、地域密着型サービスの指定は、事業所ごとに行い、指定をする市町村長がその長である市町村の介護保険の被保険者に対する、地域密着型介護サービス費の支給について、効力を持つ、と定めています。指定の単位が、事業所ごとで、その市町村の被保険者向け、という点が、ほかのサービスと違うところです。
7.1 【地域密着型サービスの10のサービスと要点】
前提条件:厚生労働省の介護サービス情報公表システム「介護保険の解説 サービス編」の記載を、編集部が表に整理したもの。介護保険法上は9類型で、療養通所介護と看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)を別に数えると10になる。対象は、居宅で生活を送る要介護の人が中心2/2
出所:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「介護保険の解説 サービス編」を基にLIMO編集部作成
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護:定期的な巡回や連絡で居宅を訪問し、介護や看護を行います。居宅で生活を送る要介護の人が対象です。
- 夜間対応型訪問介護:夜間の定期的な巡回や連絡で、居宅を訪問して介護を行います。居宅で生活を送る要介護の人が対象です。
- 地域密着型通所介護:老人デイサービスセンターなどで、介護や機能訓練を受けます。利用定員が19名未満です。
- 療養通所介護:常時看護師による観察が必要な難病等の重度要介護者、またはがん末期患者が対象です。療養通所介護計画に基づきます。
- 認知症対応型通所介護:認知症のある人が、老人デイサービスセンターなどで利用します。居宅で生活を送る要介護の人が対象です。
- 小規模多機能型居宅介護:居宅での介護、拠点への通い、短期間の宿泊を組み合わせます。居宅で生活を送る要介護の人が対象です。
- 認知症対応型共同生活介護:共同生活を送る住居で、介護や機能訓練を受けます。認知症で要介護の人が対象で、原因疾患が急性の状態にある人は除きます。
- 地域密着型特定施設入居者生活介護:有料老人ホームなどの入居者に、計画に基づく介護を行います。入居定員が29人以下です。
- 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護:地域密着型介護老人福祉施設の入所者に、介護や療養上のサービスを行います。入所定員が29人以下の特別養護老人ホームです。
- 看護小規模多機能型居宅介護:小規模多機能型居宅介護に、看護を加えて提供します。居宅で生活を送る要介護の人が対象です。
表を見ると、通い、訪問、泊まりを1つの事業所で組み合わせられるのが、小規模多機能型居宅介護と、看護小規模多機能型居宅介護です。
複合型サービスは、LIMOの記事「介護サービスは訪問・通所・施設の3種類だけではない。介護サービス情報公表システムの公式情報にもとづき、見落とされがちな複合型サービスの仕組みまで整理して解説 通い・宿泊・訪問を組み合わせる複合型サービスの対象者・料金・区分支給限度基準額まで丁寧にわかりやすく詳しく整理」で整理されています。