誰かをいじめた経験のある人、傷つけた経験のある人が、残りの人生、一分一秒欠かさず懺悔し続けて暮さなければいけない…とは思いませんし、幸せになってはいけない、とも思いません。ただ、「いじめっ子だった」という十字架は一生背負っていくべきではないか、と思います。

Aさんの話しぶりからして、きっとAさんは子どもに「自分がかつていじめっ子だった」ということを打ち明けることはないでしょう。しかし、何かあるたびに、過去の自分を思い出して胸が痛むはず。…そうあってほしい、と思ってしまうのです。

大中 千景