シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2019年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう

直近の月次実績

2019年11月1日に更新された、すき家の2019年10月既存店売上高は、対前年同月比100.8%となりプラス成長。内訳は客数98.4%、客単価102.4%であり、客数のマイナスを客単価がカバーした結果、売上高はプラス成長となりました。

全店売上高も100.6%とプラス成長であり、既存店・全店ともに小幅なプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

今期の既存店売上高は7月のマイナス成長(98.6%)以外は、全ての月でプラス成長を維持。客数は7月及び10月にマイナスとなりましたが、客単価は全ての月でプラスとなっています。ただし10月の既存店売上高100.8%は、今期最も低い伸び率です。

全店売上高は7月のマイナス成長(98.5%)以外は、全ての月でプラス成長を維持。ただし既存店同様、10月は今期最も低い伸び率となりました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年から、2,900円台の天井と2,000-2,100円の底のレンジ相場の中にあります。10月に一時2,500円台にまで上昇しましたが、価格の維持ができずその後下落しました。現在は2,200-2,300円付近での取引が継続中です。

既存店及び全店の売上高はいずれも、概ね対前年同月比でプラス成長を維持していますが、下期に入り伸び率が落ちる結果となりました。下期もプラス成長を維持することができるのかが注目されます。

ゼンショーホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次売上推移 (2020年3月期)

LIMO編集部