5. 携帯電話の障害者割引は、手帳を持つ本人の名義か利用者の登録が条件

障害者割引は、手帳を持つ人の家族の回線なら誰でも使えるわけではありません。3社とも、手帳の交付を受けている本人と、契約の名義や利用者の登録が結びついていることを条件にしています。

5.1 ドコモは本人が契約者か利用者として登録されていること。割引は1人1回線

ドコモのハーティ割引は、手帳などの交付を受けている本人が契約者の名義であるか、利用者として登録されている回線が対象です。割引は1人につき1回線だけで、別の回線で適用している場合は、既存の割引を廃止してから新しい回線に切り替えます。

5.2 auは契約者本人が手帳の交付を受けていること。ソフトバンクは使用者の登録が必要

auのスマイルハート割引は、契約者本人が手帳などの交付を受けていることが条件で、1つの名義で複数の契約はできません。代理人が手続きする場合は、委任状と代理人の確認書類が必要です。

ソフトバンクのハートフレンド割引は個人契約が対象で、手帳を持つ人が使用者として登録されていることが条件です。同じ使用者の名義の別の回線で、すでにこの割引を受けていないことも求められます。

5.3 手帳の提示は、障害者手帳アプリ「ミライロID」でもできる店舗がある

ドコモはドコモショップや量販店などで、ソフトバンクは店舗で、障害者手帳アプリ「ミライロID」による手帳の提示を受け付けています。auでは、2025年12月2日をもって健康保険証の本人確認書類としての取り扱いを終了しているため、申し込みの前に利用可能な持ち物を確かめておきましょう。

6. ハーティ割引と家族割のどちらが安くなるかを、ドコモ MAXの計算例で比べる

ドコモのハーティ割引は、みんなドコモ割やdカードお支払割と重ねて使えないため、どちらを選ぶかで毎月の料金が変わります。ドコモ MAX(無制限)の場合で比べてみます(LIMO編集部の計算例)。

ドコモ MAX(無制限)で、ハーティ割引と、みんなドコモ割・dカードお支払割の合計を比べる2/2

ドコモ MAX(無制限)で、ハーティ割引の月1980円と、みんなドコモ割(3回線以上)月1210円とdカードお支払割(GOLDなど)月550円の合計1760円を比べ、1年分の差を示した計算例の図

出所:ドコモ「ハーティ割引」、ドコモ「ドコモ MAX」をもとにLIMO編集部作成

6.1 ハーティ割引なら月1980円、1年で2万3760円安くなる

ハーティ割引の案内では、ドコモ MAX(無制限)の月額料金は8448円から6468円になり、差は月1980円です。1年に直すと、1980円×12か月で2万3760円になります。

6.2 みんなドコモ割(3回線以上)とdカードお支払割(GOLDなど)の合計は月1760円

ドコモ MAXの案内では、みんなドコモ割は3回線以上で月1210円、2回線で月550円の割引です。dカードお支払割は、dカード GOLDなどで支払うと月550円、dカードなら月220円割り引かれます。

3回線以上でdカード GOLDを使う場合、2つの合計は月1760円で、ハーティ割引の1980円より220円少なくなります。2回線でdカードを使う場合は合計770円で、差は1210円に広がります。家族の回線数やカードの種類によって差が変わるので、いまの請求書の割引の欄で確かめてください。

ドコモ光セット割など、この計算に入れていない割引がハーティ割引と重ねられるかは、ドコモの「重畳適用できない他割引サービス」の一覧で確かめておく必要があります。

7. 新規契約や機種変更の手数料も割引の対象。ドコモは契約事務手数料4950円が無料に

障害者割引は、毎月の料金だけでなく、手続きのときにかかる手数料にも関わります。

ドコモのハーティ割引では、新規契約・名義変更・契約変更・機種変更の契約事務手数料4950円が無料になります(新規契約と名義変更は、割引の申し込みと同時の場合などの条件があります)。ソフトバンクも、契約事務手数料や機種変更手数料などを無料にしています。

ドコモの5分通話無料オプション(月880円)が無料になるなど、音声オプションの割引もあります。機種変更を考えている家庭は、手続きの前に割引を申し込んでおくと、手数料の負担も抑えられます。

通信費は「契約したときのまま」になっている家庭が少なくないでしょう。手帳を持つ家族の回線が誰の名義になっているかを確かめるところから始めると、割引を使えるかどうかがすぐに分かります。

8. まとめ

携帯電話の障害者割引は、ドコモ・au・ソフトバンクとも身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳が対象です。ドコモのハーティ割引はドコモ MAXで月額料金が1980円下がる一方、auのスマイルハート割引は基本料から月440円、ソフトバンクのハートフレンド割引は月220円の割引です。

ドコモのハーティ割引は、みんなドコモ割やdカードお支払割と重ねて使えないため、家族の回線数によっては差が小さくなります。手帳を持つ本人の名義か利用者の登録が条件なので、契約内容と請求書の割引の欄を確かめてから申し込みましょう。

参考資料

和田 直子