11月に神社に行くと、七五三のお参りをしている家族を目にしますよね。最近では、スタジオアリスなどの子供向け写真館で事前撮影をするケースが増えています。そのため、参拝当日は子供の負担なく着物でのお参りと食事会を楽しめる、余裕あるスケジュールを組めるようになってきています。
中には子供の成長を願う七五三に祖父母を招き、一緒に参拝したり食事をして過ごす方も多いことでしょう。今回は、「実親に来てもらって楽できる」と思っていた筆者の友人S子が体験した想定外の成り行きを紹介します。
初孫の七五三を楽しみにしている祖父母を招待することに
現在小学生になったS子の娘さんは実親にとって初孫でした。一方、旦那さんの方はすでに姉・兄のところに合わせて5人の孫がいることもあり、「俺の両親はもう七五三に慣れているから」と冗談を飛ばすほど。遠方に住むS子の両親を七五三に招待しても何ら問題はないということで、早い時期から「孫娘の七五三には泊まりに来てね」と伝えていたのです。
転勤に伴い生家から離れた土地で住む娘夫婦からの申し出に、S子の両親はとても喜びました。初孫が1歳半の頃に引越しをし、なかなか思うように会えなくなっていたのです。どれだけ大きくなっているのかと、11月が来るのを今か今かと楽しみにして過ごし、カレンダーには大きな花丸の印をつけたそうです。
事前写真は早割を利用するとお得なので、倹約家のS子は夏に親子3人で写真撮影を済ませました。双方の祖父母用にも孫娘の写真を手配し、季節は秋を迎えました。
旦那さんが相談なく敷居の高いお店を予約していた!
「どこのお店がいいかな、予約すぐに埋まっちゃうよね」
9月中旬、S子が七五三の食事をするお店を検討し始め、何気なく旦那さんい声をかけたところ、予想もしなかった言葉が返ってきました。「この前、予約しといたよ」と、相談もなくお店を決めていたのです。どこのお店なのか聞いてみたS子は店名を聞いて唖然。住んでいる地域で一番格式が高いと言われている料亭だったからです。
慌てたS子はすぐにでも予約をキャンセルをしようとしましたが、旦那さんは「大丈夫だから」の一点張り。三歳の七五三であることから、もう少しカジュアルな雰囲気のお店の方が気楽に過ごせるのではと提案しても全て却下されました。
無駄遣いもせず普段は柔軟に意見を聞く旦那さんが、どうしてここまで頑ななのか、S子は不思議でたまらなかったそうです。
大企業勤めの義父に「良い暮らしをしている」アピール?
旦那さんの行動はさらにエスカレートしていきます。温泉が好きなS子の両親のために、参拝の前々日に来てもらい、車で1時間ほどの温泉旅館に泊まろうと言い出したのです。