相場動向まとめ
2016年4月8日のTOPIXは前日比+1.2%の上昇に。東証一部全銘柄で、値上がりは1,388社、値下がりは464社、変わらずは98社でした。小売り銘柄は、決算内容次第で株価の明暗が大きく分かれました。また、円高の一服やこれまでの急落を受けて銀行、大手電機、精密などに反発の動きが見られました。
上がった株
DMG森精機(6141)は前日比+15%上昇。工作機械大手。2016年4月7日に欧州子会社の株式保有比率を引き上げたと発表したことが好感されました。
ビックカメラ(3048)は前日比+9%上昇。家電量販大手。2016年4月7日に2016年8月期上期(2015年9月-2016年2月)の業績予想の利益を上方修正したことが好感されました。
ヤフー(4689)は前日比+6%上昇。インターネットサービス大手。一部海外メディアが、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが米ヤフーの中核事業に加えて米ヤフーが保有する同社の株式も買い取る意向があると報じたことが注目されました。
下がった株
ファーストリテイリング(9983)は前日比▲13%下落。製造小売業(SPA)大手。2016年4月7日に発表した決算で2016年8月期の大幅下方修正を発表したことや、複数の証券会社が目標株価を引き下げたことが嫌気されました。
ダイセル(4202)は前日比▲7%下落。セルロース、合成樹脂などを展開。本田技研工業が軽乗用車の「ライフ」と「アクティ」に対して行ったリコールに関して、問題があったのは、運転席用エアバッグを膨らますダイセル製のインフレーターと報じられたことが嫌気されました。
日産化学(4021)は前日比▲3%下落。機能性材料や農薬などを展開。日系証券会社による投資判断の引き下げが嫌気されました。
【2016年4 月10日 投信1編集部】
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LIMO編集部