2019年も残すこと2ヶ月。“冬の足音”が近づくとともに、温泉が恋しい時期となりました。一方で近年は、温泉旅館におけるマナー違反や迷惑行為が度々話題となります。
そこで今回は、総合旅行ポータルサイトの「エアトリ」が実施した調査をもとに、“残念な客”にならないための旅館マナーや人気アメニティについてご紹介します。
マナー違反を「見かけたことがある」人は73.8%
エアトリが実施した「旅館マナーに関するアンケート調査」によると、旅館・温泉内でマナー違反を見かけたことがある人は73.8%に及びました。具体的なマナー違反として、以下が挙げられます。
旅館で遭遇したマナー違反
・静かさを求めて行っても、今は外国人が多くて、子どもが走りまわったり、常に大声でしゃべっている。(60代・女性)
・最近バイキング形式の食事が多いが、ドリンクを自分のペットボトルや水筒的なものに入れ持ち帰る。(50代・女性)
・禁煙の部屋のテラス席での喫煙(ホタル族)(50代・男性)
・バイキング料理を必要以上に採り殆ど食べ残す。 少子化で子供を大切にする気持ちも分かるがあまりにもしつけがなっていない。(70代・男性)
年々、モラルの低下が囁かれる日本人。それが宿泊マナーにも現れたのか、7割以上の回答者がマナー違反に遭遇したのは驚きです。また仲居さんなど、旅館の従業員目線では以下のようなマナー違反が指摘されています。
旅館で遭遇したマナー違反(従業員目線)
・チェックイン時間から大幅に遅れる
・床の間に荷物を置く
・部屋を異常なまでに汚す
・提供された料理を持ち帰る
・宿泊客によるプライベートの強要(連絡先の交換など)
例えば、「少し到着が遅れます!」という連絡から、2〜3時間遅れでチェックインするのは“ざら”とのこと。最悪の場合、音信不通となる宿泊客もいるそうです。また、マナー以前の問題として「提供された料理を持ち帰る」のは絶対にやめましょう。
なぜなら旅館業は、食品の衛生管理を徹底しているからです。持ち帰った料理が原因で食中毒にでもなれば、施設側の責任が問われるでしょう。旅館側の“おもてなし”を無下にする行為は、一人の社会人として避けるべきです。