4. 同じ学年でも、4月生まれと3月生まれでは児童手当を受け取り始める時期が11か月違う
児童手当の支給が終わるのは、同じ学年なら同じ3月です。生まれ月による総額の差は、受け取り始める時期の差から生まれています。
4.1 4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでが同じ学年になる
学校教育法第17条は、子どもが満6歳に達した日の翌日以後の最初の学年の初めから小学校に就学させるとしています。このため、4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでが同じ学年になります。
4月1日生まれの子は、3月生まれの子と同じ学年に入ります。同じ学年の4月生まれ(2日から30日)と3月生まれでは、児童手当を受け取り始める月が11か月違います。
4.2 高校3年生の2月と4月の振込が、最後の2回になる
支給は偶数月に前月分までの2か月分ずつ振り込まれるため、高校3年生の12月分と1月分は2月に、2月分と3月分は卒業後の4月に入ります。大学の入学金などを支払う時期と、最後の振込の時期が前後することも見込んでおきたいところです。
5. 高校卒業までに児童手当をためるなら、学年ではなく生まれ月から逆算する
進学の費用を児童手当でまかなおうと考えるとき、目安にする金額は生まれ月で変わります。家計の計画に落とし込むときの考え方を整理します。
5.1 早生まれの子は、同じ学年の子より受け取る月が少ない前提で計画する
第1子・第2子の計算例では、3月生まれは高校卒業までの総額が234万円で、4月生まれより11万円少なくなります。きょうだいや同級生の家庭と同じ目標額を置くと、早生まれの子の分は足りなくなる可能性があります。
月1万円の期間が11か月短いと考えれば、その分を家計から少しずつ補うことで、同じ学年の子と同じくらいの金額を準備できます。
5.2 3歳未満の月1万5000円は、使い道を決めて別の口座に分けておく
どの月に生まれても、3歳未満の36か月は月1万5000円で、合計54万円になります。乳幼児期は出費が重なり、児童手当がそのまま生活費に回りやすい時期です。
教育資金を考えるときは、「いつ、いくら必要になるか」を先に書き出すのが基本です。振込のたびに一定額を別の口座へ移すなど、受け取ったときにすぐ分けるしくみを作っておくと、ためる流れが途切れにくくなります。
6. 児童手当の受け取りで、生まれ月に関係なく確かめておきたいこと
総額は生まれ月で変わりますが、手続きが遅れると、さらに受け取る月が減ります。生まれ月にかかわらず確かめておきたい点です。
- 出生の日の翌日から15日以内に、住んでいる市区町村へ申請したか
- 引っ越したときに、転入先の市区町村で15日以内に申請したか
- 第3子以降として数える上の子が、22歳に達する日以後の最初の3月31日を過ぎる時期はいつか
- 振込口座を、使う口座とためる口座のどちらにするか
申請が遅れた月の分は、原則としてさかのぼって受け取れません。出産の予定が決まったら、申請の手続きもあわせて確かめておくと安心です。
7. まとめ
児童手当は生まれた月の翌月分から、18歳に達する日以後の最初の3月31日まで支給されます。第1子・第2子の計算例では、高校生年代までの受け取り総額は4月生まれが245万円、3月生まれが234万円で、11万円の差があります。
人口動態統計速報によると、2026年1月から7月の出生数は40万4547人で、前年の同じ期間より1852人多くなりました。
児童手当を進学の費用にあてるなら、お子さんの生まれ月から受け取れる月数を数え、目標額との差を早めに確かめておいてはいかがでしょうか。
参考資料
宮野 茉莉子