4. 香川大学は、修学支援新制度の対象学生の負担が増えないよう改定額分を減免する
香川大学は、授業料の改定によって経済的な理由で学びの機会が損なわれないよう、学生への経済的支援を充実するとしています。資料に挙げられている主な内容を確認します。
4.1 高等教育の修学支援新制度の対象学生は、負担額が据え置かれる
高等教育の修学支援新制度(多子世帯の授業料等無償化を含む)の対象学生については、学生の負担額が増えないよう、授業料の改定金額分を減免します。
全額免除・3分の2免除・3分の1免除の支援区分ごとに、学生の負担額は現状のまま据え置かれ、増えることはないとしています。
4.2 学生短期貸付金と教育ローンの利子補給金も拡充する
緊急の出費などで経済的に困っている学生向けの学生短期貸付金制度は、1年度ごとの貸付の限度額を増やします。
保護者などが民間金融機関(消費者金融を除く)や日本政策金融公庫から教育ローンを借りている学生を対象に、香川大学が利子の一部を負担する利子補給金制度も、対象となる借入元金の上限と給付額の上限を引き上げるとしています。
5. 2027年4月に入学する年の支払い、入学料と授業料で92万4960円
入学料28万2000円と改定後の授業料64万2960円を合わせると、入学する年に大学へ払う額は92万4960円になります。香川大学の令和8年度の納付方法をもとに、支払いの時期を並べます。
授業料の改定後に入学する年の支払いの例(香川大学の学士課程・昼間コース)2/2
出所:香川大学「入学料・授業料」、香川大学「令和9(2027)年度以降の入学者の授業料改定について」をもとにLIMO編集部作成
- 入学手続まで:入学料28万2000円(振込)
- 5月:前期分の授業料32万1480円(口座引落)
- 11月:後期分の授業料32万1480円(口座引落)
香川大学では、授業料は前期分を5月、後期分を11月に口座引落で納めます。毎年5月と11月の最終営業日の2営業日前が引落日で、令和8年度は5月27日と11月26日です。
6. 国立大学の授業料が上がる年に入学するなら、入学料と前期分は別の口座に分けておく
信託銀行で資産運用の相談を受けていた頃、お子さまの進学を控えたご家庭から、定期預金や投資信託をいつ解約すればよいかという相談をよく受けました。
入学料は合格発表から入学手続までの短い期間に払い、前期分の授業料はその2か月ほど後に口座から引き落とされます。解約から入金まで日数がかかる商品もあるので、次の順で準備しておくと慌てずに済みます。
- 入学料の28万2000円は、合格発表の前にすぐ引き出せる普通預金へ移しておく
- 前期分の授業料32万1480円は、大学の指定する引落口座に4月中に入れておく
- 後期分の授業料32万1480円は、秋に満期が来る定期預金などから用意する
授業料が上がると、4年間で払う授業料も変わります。改定後の64万2960円で4年間通うと257万1840円になり、入学料を合わせると285万3840円です。教育ローンや大学の利子補給の制度を使うかどうかも、この総額を見てから考えると判断しやすくなります。
7. まとめ
岡山大学と香川大学は、2027年4月の入学者から学部の授業料を年64万2960円に引き上げます。標準額53万5800円より年10万7160円高く、在学生の授業料は変わりません。
岡山大学は外国人留学生の授業料を年133万9500円とし、香川大学は日本人学生と留学生を区別せずに改定します。香川大学は入学料と検定料を据え置き、修学支援新制度の対象学生の負担が増えないよう改定額分を減免します。
志望校の授業料は、入学する年度の額で確かめておきたいところです。大学のホームページの授業料改定のお知らせを、家族で一度見ておいてはいかがでしょうか。
参考資料
和田 直子