共働き世帯が増える一方で、なくならないワンオペ育児。お互い仕事をしていれば家事・育児も分担されていいはずなのに、なぜなのでしょう。

今後ますます増えていくことが考えられる共働き世帯。夫婦で上手に子育てをしていくコツをお教えします。

共働きでも妻の負担が変わらないのはなぜ?

厚生労働省の「共働き等世帯数の年次推移」によると、2017年の共働き世帯は1188万世帯で、専業主婦世帯641万世帯の1.8倍以上です。共働き世帯は年々増加傾向にあり、今後さらに増加する可能性もあります。

しかしその一方で、家庭の家事・育児の負担は妻に偏っているのが現実。もちろん、残業などで仕事の割合が多い夫の方が家事・育児をする時間が少ないのは仕方のないことです。しかし、全て妻に任せっきりなのは考えものですよね。

「自分は仕事が終わったらすぐに帰って料理や育児をするのに、夫は寄り道してから帰ってくる」
「帰ってきてもゴロゴロしていて何もしない」
「両親や義両親も頼れない」

そんな不満を抱え、ワンオペ育児をする妻たち。しかし、一見何もしていないように見える夫にも、言い分があるのです。

「こちらが提案しても否定されることが多い。そうすると何も言えないから、結局は任せることになってしまう」
「子どもに『パパはイヤ!』と言われてしまうと何もできない」
「手伝ってもダメだしされて手直しされたりするとやる気がなくなる。こっちのやり方も認めてほしい」

どうやら、家事・育児に関わろうとしているのに否定され、結果的に手を出せなくなっていることがあるようです。育児の時間が長い妻の方が何事も詳しいのは当然なので、うまくできない夫に不満を感じてしまうのでしょう。しかし、そのせいで自分をワンオペに追い込んでいるとしたら、それはもったいないかもしれませんね。

夫婦で協力して子育てをするコツとは?

夫が家事・育児に関心があれば、こちらの対応一つで上手に協力していくことも可能です。

お互いに歩み寄る

黙っていても相手は気づいてくれません。嬉しいこと、つらいこと、やってほしいことを相手に伝えてみましょう。
相手に関心を持ってもらうだけでも、気持ちがラクになります。もちろん、自分の気持ちを伝えるだけでなく、夫の気持ちに寄り添ってあげることも忘れずに。

ある程度は任せてみる

自分のやり方と違ったり、思った結果にならなかったりしても、やってくれたことを認めてあげましょう。危険や迷惑がなければ、ある程度は目をつむってあげて、相手を尊重してあげることが大切です。

指示も感謝も具体的に伝える

指示を具体的にしてあげると、家事や育児に詳しくない夫も動きやすいです。また、「洗濯と掃除どっちやる?」と選んでもらうのも良い方法ですね。そして、やってもらったら必ず感謝の気持ちを伝えましょう。思ったような結果でなくても、できていることを見つけて褒めてあげてください。また、友人や親戚の前で褒めてあげるのも効果的です。

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