4年前、雑誌『AERA』で「結婚はコスパが悪い」という特集が大きな話題になりましたが、実際、コストパフォーマンスは悪いと感じる既婚者も少なくないかもしれません。

1人で生活していればすべて自分が好きなようにお金を使えますが、結婚したらそういうわけにはいきません。一生懸命働いたお金は家族の生活費に消え、子供を育てる場合は多額の教育費がかかり、家事をしないパートナーの代わりにエネルギーを使い、お小遣いと趣味の時間は削られ…と、自分のお金や時間が「奪われることの連続」になるのです。

そのため、価値観のズレだけではなく、「なんで自分ばかり我慢しなくてはいけないのか」という感情も相まって夫婦仲に亀裂が入ってしまうこともあるでしょう。

しかし、これは「結婚をして幸せにしてほしい」という気持ちがお互いの根底にあるからかもしれません。女性は「金銭的に楽をさせてほしい」と思い、男性は「家事も育児も任せたい」と相手頼みになってしまっていることで「奪われる」という負の感情を抱くようになってしまっているのでは?

結婚とはお互いに支え合うことでバランスが取れるもの。どちらかだけの負担が増えれば早かれ遅かれストレスで関係は破綻してしまうでしょう。長い間一緒にいると、ついついお互いへの思いやりが少なくなってきますが、いつまでも相手のしてくれることを当たり前だと思ってはいけません。

違う価値観で育った2人が生活する以上、お互いに我慢していることがあるということを忘れずに、感謝の気持ちを積極的に表現することで良い関係を保てるのではないでしょうか。

おわりに

結婚して家族を作ると、自分以外のことにお金や労力を使うことになるため、正直コスパが悪いと感じることもあるでしょう。しかし、お互いに思いやりをもって生活できれば、「人生のパートナーを得ることができた」という安心感に包まれますし、子どもの成長に幸せを感じるシーンがあるなど、それ以上の喜びもあるのです。

結婚後、家計のことなどで揉めることがないように、価値観のすり合わせは必ず結婚前に行うこと、また、結婚後もお互いの歩み寄りが大切ということですね。

LIMO編集部