仕事帰りや買い物のついでに、近くのファミリーマートでゆうちょのお金を引き出している方もいるのではないでしょうか。店舗の中にあるゆうちょATMは、平日の日中なら手数料をかけずに使えるため、身近な窓口として使ってきた方もいるでしょう。
そのファミリーマートのゆうちょATMについて、ゆうちょ銀行が2026年10月6日に、2027年1月から順次営業を終えると発表しました。営業を終えたあとも、同じ店舗に置かれる別のATMで、ゆうちょのキャッシュカードは引き続き使えます。ただし、手数料のかかり方は変わります。ゆうちょのキャッシュカードをこれからも使っていく方にとっては、いつ、何が変わるのかが気になるところです。
この記事では、営業終了の時期と、終了後にかかる手数料を時間帯ごとに整理します。あわせて、手数料をかけずに使える場所や、現金の引き出し方を見直すときの考え方も紹介します。
1. 【ゆうちょATM】ファミリーマートの約5400台、2027年1月から3年程度かけて順次営業終了へ
ゆうちょ銀行「ファミリーマートに設置しているATMの営業終了のお知らせ」によると、対象はファミリーマートの店舗に置かれているゆうちょATMで、台数は約5400台です。株式会社ファミリーマートとのATM設置の契約が終わることにともない、2027年1月から3年程度をかけて、順に営業を終える予定とされています。
営業を終える日時は、ATMごとに違います。それぞれの店舗の掲示物で知らせるとされているので、ふだん使っている店舗があれば、レジの近くやATMのまわりの掲示を気にかけておくと、切り替わる時期をつかむ手がかりになります。営業を終えるまでは、これまでどおりのサービスを使えます。
切り替えは一度にではなく順に進むため、近所の店舗がいつ切り替わるかは、店舗によって前後することになります。
ふだんの引き出し先を一度書き出してみると、ファミリーマートのATMにどのくらい頼っているかが見えてきます。給料日や年金の受け取り日のあとにまとめて引き出しているのか、必要なときに少しずつ引き出しているのかによっても、切り替わりの影響の受け方は変わってくるでしょう。
2. 【終了後】ファミマATMでもゆうちょのキャッシュカードは使える。手数料は時間帯で220円・330円
営業を終えたあとは、株式会社セブン銀行がファミリーマートの店舗に置くATM(ファミマATM)で、ゆうちょのキャッシュカードによる預け入れ、払い戻し、残高照会ができます。
ゆうちょ銀行の料金のページと合わせて見ると、2026年10月現在、ファミマATMでの預け入れや払い戻しは、平日の8時45分から18時までと、土曜日の9時から14時までが1回220円、それ以外の時間帯と日曜日・休日は1回330円です。残高照会は無料です。ファミマATMの手数料は、ファミリーマート以外に置かれているセブン銀行のATMを使う場合と同じとされています。
いまファミリーマートにあるゆうちょATMでは、平日の8時45分から18時までと土曜日の9時から14時までは無料で、それ以外の時間帯と日曜日・休日は1回110円です。同じ時間帯に同じ回数を使う場合でも、営業終了のあとは1回ごとの手数料が変わることになります。手数料は1回ごとにかかるので、引き出す回数が多い方ほど、1年を通した金額に表れやすくなります。
手数料は、払い戻しだけでなく預け入れにも同じようにかかります。入金のためにATMを使う方も、時間帯を確かめておきたいところです。残高を見るだけなら、どちらのATMでも手数料はかかりません。
今回のお知らせの手数料は、2026年10月現在のものです。営業終了は2027年1月から3年程度をかけて進むので、実際に切り替わる時期に、あらためて最新の手数料を確かめておくと確実です。
3. 【手数料がかからない場所】郵便局やゆうちょ銀行の店舗のATMは全時間帯無料
ゆうちょ銀行の料金のページによると、郵便局やゆうちょ銀行の店舗の中にあるゆうちょATMでは、全時間帯で手数料をかけずに預け入れや払い戻しができます。硬貨をともなう取り扱いは別で、一部の郵便局に置かれていたり隣接していたりするATMでは、料金がかかる場合があるとされています。
駅やショッピングセンターなどに置かれているゆうちょATMは、平日の8時45分から18時までと土曜日の9時から14時までが無料、それ以外の時間帯と日曜日・休日は1回110円です。ファミリーマートのゆうちょATMが近くになくなったあとも、通勤や買い物の道すじにこうしたATMがあれば、時間帯を合わせて使う方法もあります。
どのATMが近くにあるかは、住んでいる地域や働く場所によってそれぞれです。家の近く、職場の近く、よく行く買い物先…などのそれぞれに、どの種類のATMがあるかを地図アプリなどで確かめておくと、選ぶときの手がかりになります。料金のかかるATMには、ステッカーや手続きの画面で料金が案内されます。使う前に画面の表示を見る習慣をつけておくと、思っていたより手数料がかかっていた、ということを防ぎやすくなります。
4. 【キャッシュレス決済比率】2025年は58.0%。現金の引き出し方を見直す手がかりに
ATMで現金を引き出す回数は、ふだんの支払い方とも関わります。経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%でした。国は、2030年までに65%、将来的には80%という目標を掲げています。
キャッシュレス決済比率(2025年)と政府の目標1/1
出所:「2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(経済産業省)をもとにLIMO編集部作成
キャッシュレス決済比率は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済で支払われた金額をもとに、経済産業省が暦年のデータで毎年算出している割合です。2025年のキャッシュレス決済の金額は162.7兆円で、そのうちクレジットカードが82.7%でした。
現金とキャッシュレスのどちらがいいかは人により異なります。現金で払うほうが家計の管理をしやすい方もいれば、キャッシュレスの利用記録で支出を振り返っている方もいます。ATMの使い方が変わるこの機会に、ひと月に現金をどのくらい使っているかを一度数えてみると、ご自身に合った引き出し方を考える材料になります。
5. まとめにかえて
ファミリーマートのゆうちょATMは、2027年1月から3年程度をかけて順に営業を終える予定です。終わったあとも、同じ店舗のファミマATMで、ゆうちょのキャッシュカードは使えます。手数料は時間帯で変わり、郵便局やゆうちょ銀行の店舗にあるATMは全時間帯無料です。
まずは、ふだん使っている店舗の掲示と、通帳や取引明細の払い戻しの記録を確かめてみてください。いつ、どの時間帯に、月に何回引き出しているかが分かると、切り替わったあとの使い方を考えやすくなるでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子
