10月も過ぎいよいよ今年度も残り半年となりました。年長児のいるご家庭では小学校での就学時健康診断なども行われ、いよいよ小学校準備が整ったと実感する時期ではないでしょうか。
そして「ランドセルはもう買った?」など聞かれるのもこの時期です。6年間使用する大切なランドセル。先輩たちはどのようなものを選んでいるのでしょうか。
カラフルでデザイン豊富なランドセル
今の小学生の親世代は、ランドセルといえば黒と赤の二択が主流でした。当時はたまに見かける茶色のランドセルにびっくりしたものです。最近はピンクや紫、緑にネイビーなど、選べる多数の配色に加え、ランドセルの縁取りに柄をいれてアクセントをつけたものやラインストーンや刺繍が施されたものまで登場し、おしゃれな子供たちを夢中にさせています。会社によって色の展開やデザインなどの種類も違うので、子供の好きな色やデザインの系統など、選定前にあらかじめ話し合っておくといいかもしれません。
また、ランドセルは主にコードバンと呼ばれる馬の皮を使用したもの、牛革、クラリーノをはじめとする人工皮革という素材で作られており、価格の違いやメリットやデメリットがそれぞれあります。値段が高く高級感のあるものがいいという人もいれば、手入れが楽で丈夫なもの、軽くて今風のオプションが付いているものがいいという人も。家庭によって本当に希望がわかれるのも、ランドセル選びのおもしろいところです。
本気の戦いは春に行われる!?
ランドセル選びは、まずは大まかなイメージを持つところからはじまります。いくら子供に何色でどんなデザインがいいか聞いても、5、6才の子供は具体的な想像などできません。できれば一度、カタログや実物を見せてあげるのが一番です。実は、多くのランドセル販売店が入学する一年前の春頃から新作商品を発表しています。つまり、年中の2月頃には自分の代のモデルが発表され、予約や販売が始まっているのです。
ランドセルは大手メーカーや工房系、百貨店や量販店など取り扱う店舗もさまざま。中でも工房系や百貨店での販売は数に限りがある場合が多く、本当にこだわりのある人たちは情報収集に余念がありません。
会社によっては会員登録をしないとカタログの請求や展示会の予約ができないなど、事前準備も必要になります。それらを済ませてカタログを何社か請求し、重さや素材、設計やデザインなど子供を交えて相談し、気になる会社の店舗や展示会へ向かいます。ただ、人気の会社は事前予約の時点で激戦です。「何月何日より展示会の予約を開始します」といった情報がHPにアップされるので、気になる会社のHPは年中の時点でチェックしておくと安心かもしれません。
そして、いざ発売日になると絶対に欲しいモデルを求める家族で店内は溢れます。最近ではそういった過熱を考慮し、早期注文者は全員購入できるよう販売を拡大するお店や、インターネットでアクセスが集中しないよう商品ごとに販売時間を分けるお店など対応が行われるようになってきました。とはいえ、百貨店などに早朝から並ぶ保護者の姿などはいまだに見られ、熱心なランドセルファンたちの戦いはまだまだ続いているようです。