たいていの女の子は仮装用の衣装や髪飾りなど何かしらのハロウィングッズを持っていますが、男兄弟しかいない子はそういったアイテムを持っていないケースがあります。そこで慌ててお母さんに「ハロウィンの衣装を買ってきて」と頼む男の子もいて、実際にスティックとフランケンシュタインのお面を購入した近所のママもいました。

これまで筆者が耳にしている範囲では、学校のお楽しみ会でハロウィンパーティーを開催する先生は、女性率が高く年齢層も30代未満の傾向があります。学生時代にハロウィンの風習が広まり、先生自身も楽しんだことがあるのでは、と感じています。

ちなみに、筆者の子供達はこれまでハロウィンパーティー開催をしてくれる先生と巡り合ったことがないため、毎年「いいな」と羨ましがっています。

仮装をして公園に集まる子供達の姿に親も癒される

秋が深まり、もうそろそろ冬の足音が聞こえ始めるハロウィンの時期は、子供達が放課後元気に外遊びできる最後の時期でもあります。

誰かひとりでも仮装をして公園で遊んでいると、それを見た子供達が自然と集まってきます。公園の近くに住んでいる就学前の子も、親にねだって可愛い衣装を来て参加することもあるので、学年関係なく過ごすその様子を見ていると、親の方も癒されます。

小さい子はプリンセスや戦隊や仮面ライダー風の仮装、小学生になると子供の個性がはっきりと出る仮装で出てきます。毎年、近所の公園で即席のハロウィンパーティーを見ていますが、「1年でこんなに大きくなったのね」と近所に住む子供の成長を感じる機会にもなっています。

牧歌的で和やかなハロウィンを楽しめる子供時代

派手さはないものの、「みんなで楽しく過ごそう」と子供が感じる地方のハロウィンは、都市部で見られるような大人が問題行動をするハロウィンとは異なり、とても和やかです。しかし、成長すればハロウィンの過ごし方も変わるのは当然でしょう。

仮装をして公園で遊ぶ小学生の横を下校中の中学生が通る姿を見ると、「こうして子供が無邪気に遊ぶ時間は残りわずか」と感じてしまうこともあります。複数の先輩ママさんに聞いても、仮装を楽しむ中高生はほとんどいないようでした。

ハロウィンというイベントを嬉々として受け入れいてる子供の様子を見ると、「いつまで楽しんでくれるのだろうか」と一抹の寂しさを覚えますが、素直に親子で楽しむことが大切なのかもしれません。

中山 まち子