シニア女性が、QRコード決済に踏み込めない理由としては5つ挙げられます。

1. セキュリティに対する不安がある
2. スマホ操作に慣れていない
3. リアルにお金管理ができない
4. 使い過ぎないか不安
5. よく分からなくて不安

具体的な意見を聞いてみましょう。

「スマホを落としたときの情報漏えいが不安なので様子を見ている(62歳)」
「システムミスがありそうで不安に感じている(63歳)」
「アプリ画面を出すといった操作方法をスムーズにできない気がして、店員さんに手間をかけたり恥をかいたりするのが嫌で、QRコード決済には手を出していない(64歳)」
「ついつい使い過ぎてしまうのではないかという不安がある(58歳)」
「よく分からないことが多く、とてもついていけない(62歳)」

「不安」というキーワードが目立ちますね。シニア女性の多くは「周囲の評判を聞いてから」と慎重な行動をとる傾向があるので、QRコード決済が浸透するには時間がかかるのではないかと予想されます。

まとめ

シニア女性におけるキャッシュレス決済の利用経験率は、97.4%にも及んでいます。最も人気なのは、Suicaやnanacoなどの電子マネーです。使えるお店が増えているので、便利だと感じている人が多いのでしょう。

一方、「QRコード決済以外のスマホ決済」の利用経験者は18.3%で、「QR コード決済」が 8.3%と、2 割以下にとどまっており、まだまだ普及しているとはいえない結果になりました。

QRコード決済に踏み込めない理由としては、「セキュリティに対する不安」が大きいです。その他、「スマホ操作することへの不安」や「リアルにお金管理ができない不安」が挙げられます。まだよく分からないので「不安」が募っているのでしょう。

QRコード決済が「安全で便利」として認知されれば、シニア女性も利用するようになるのではないかと考えれます。QRコード決済が、多くの人から愛用されるサービスになる日は来るのでしょうか。

 

瀬戸山 佳菜