肌寒くなってくると「今年はお正月何日くらい帰ってこれそう?」なんて電話がかかってくる家もあるのではないでしょうか。普段は離れている義実家にもこの時ばかりは顔を出さねばならず、居心地の悪い思いをしている人も多いと思います。

その原因に上げられるのが、義両親の生活スタイルやその土地の風習。夫に言ってもまったく理解されず、いつもドッと疲れてしまうという人たちにお話を聞いてみました。

距離感に慣れず戸惑う嫁たち

帰省はほんの数日のことですが、その密度の濃さに1年分疲弊する、という人もいるようです。普段核家族で暮らす最近の夫婦にとって、一度に大勢の人と顔を合わせるのはやはり戸惑うことが多いようです。実際にあったお話をご紹介します。

・「義実家は基本、家に鍵をかけていません。驚いたのは朝6時に『いるかー?』 とやってきた斜め前の家のご主人。いるにきまってるでしょ!すっぴんを見られたくないので部屋から一歩も出ず、帰っていくまで隠れていました」

・「料理上手な義母。しかし『おはぎは私より名人がいるから!あんたたちくるからお願いしておいたからお土産持って取りに行くわよ!』といわれ、見ず知らずのおばあさんのところへ手土産持参で会いに行かされました。聞けば亡くなった曾祖母のいとこだそう…そんな遠縁、覚えきれません」

・「義実家の年始はかなり忙しい。年始の挨拶にご近所の方や親戚など、何人もの人が手土産を持って訪ねてきます。その度にお茶や菓子などを出し、おもてなし…。そして『本家』への年始の挨拶は全員で行かなければなりません。子どもたちはお年玉が貰えて嬉しいようですが、夕方には作り笑顔がはりつき疲れも溜まっています。義実家は『分家』のため、まだマシなんだそう…」

自分の実家の常識ももしかしたらおかしいのかもしれませんが、大人になってから出会う他の地域の常識というのはなかなか衝撃の大きい体験のようです。

嫁ハラに近い義実家の伝統