10月に入り、下半期がスタートしました。新しく課長になった方や、これからの昇格を目標に日々業務に励んでいる方も多いのではないでしょうか。会社員にとって「係長から課長への昇進」は、責任が重くなる一方で、収入面でのステップアップが期待できる大きな節目です。
厚生労働省の最新の統計をもとに推計すると、係長級の推定年収は685万6900円、課長級は872万1100円となり、その差は186万4200円にのぼります。しかし、上がった分のうち3分の1あまりは、毎月の給与ではなく「賞与(ボーナス)」の違いによるものです。
この記事では、最新の調査結果をもとに、部長・課長・係長、そして役職のない人の推定年収を一覧表で比較します。係長から課長への1段で何がどれだけ増えるのかを、年代別や企業規模別にも詳しく確かめていきましょう。昇進を控えている方が、これからの働き方と家計の計画を考えるためのヒントとしてお役立てください。
1. 【中間管理職の推定年収一覧表】課長872万1100円・係長685万6900円
役職ごとの毎月の給与と1年分の賞与は、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」に載っています。年収そのものの欄はないため、この記事では「きまって支給する現金給与額」を12倍し、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を推定年収としました。数字はいずれも、企業規模・男女・学歴をすべて合わせた計です。
1.1 【中間管理職の推定年収一覧表】
推定年収は、部長級が1020万1000円、課長級が872万1100円、係長級が685万6900円、役職のない人(非役職者)が497万8800円でした。4つのうち1000万円を超えているのは部長級だけです。
1段ごとの差を見ると、役職のない人から係長級で187万8100円、係長級から課長級で186万4200円、課長級から部長級で147万9900円です。下の2段はほぼ同じ幅で、部長級への1段は40万円近く小さくなっていました。
なお、同調査の「調査の概要」によると、きまって支給する現金給与額は2025年6月分、賞与は原則として2024年1月から12月までの1年間の分です。2つの時期は1年ほどずれているので、推定年収はあくまで目安として読んでください。
2. 係長から課長への年収差。186万4200円のうち36.5%は「賞与」
次に、係長級から課長級への上がり幅である186万4200円を、「毎月の給与」と「賞与」に分けて詳しく見てみましょう。
毎月のきまって支給する現金給与額は、係長級が44万5400円、課長級が54万4100円で、その差は月額9万8700円です。これを12か月分に換算すると118万4400円になります。
一方、賞与については、係長級が151万2100円、課長級が219万1900円で、差は67万9800円でした。毎月の給与の差額と賞与の差額を合計すると、推定年収の差である186万4200円になります。
ここで注目したいのは、年収の上がり幅のうち36.5%を「賞与の差」が占めているという点です。毎月の給与明細だけで昇進後の収入アップを見積もってしまうと、増える分を実際よりも小さく感じてしまう可能性があります。反対に、賞与を含めた「年収ベース」の増加分だけを意識していると、毎月自由に使える生活費が想像よりも増えていないことに戸惑うかもしれません。