4. 収入や預貯金の上限は?千歳市は単身で年収144万円・預貯金54万円まで

住民税非課税であることに加えて、収入や預貯金に上限を設けている市があります。千歳市の「あったか灯油事業」では、世帯の人数ごとに次の基準が決められています。

千歳市は1人世帯なら直近1年間の収入144万円以下、預貯金54万円以下が条件2/2

千歳市「あったか灯油事業」の世帯人数別の基準(令和8年度)

出所:千歳市「「あったか灯油事業」の申請受付を令和8年10月1日から開始します」をもとにLIMO編集部作成

千歳市の収入には、給与のほか、老齢年金・遺族年金・障害年金や各種の手当もすべて含まれます。今年度から、1人世帯と2人世帯の収入基準額と預貯金基準額の上限が引き上げられました。6人以上の世帯の基準も決められています。

4.1 苫小牧市は年間収入140万円・金融資産50万円まで

苫小牧市の「ぬくもり灯油事業」は、令和7年分の年間収入額が140万円以下で、申請日時点の金融資産が50万円以下の世帯が対象です。世帯員が1人増えるごとに、収入の上限は60万円、金融資産の上限は50万円ずつ加算されます。

江別市の年間収入の目安は、1人世帯で100万円以内、2人世帯で150万円以内です。家賃や子ども・障がい者がいる世帯などへの加算があります。

5. どうやって申請する?窓口に通帳や収入の分かる書類を持参

申請の方法も市によって違います。千歳市と苫小牧市は、収入や預貯金が分かる書類を持って市役所の窓口で申請します。

  • 千歳市:申請書、直近1年間の収入が分かる書類、申請日の預貯金が分かる通帳など(通帳は申請日に記帳してから持参)
  • 苫小牧市:令和7年分の収入が分かる書類(源泉徴収票や年金の通知など)、令和7年1月から申請日までの取引が分かる通帳すべて
  • 江別市:住んでいる地区の民生委員に申請

旭川市や帯広市は令和7年度、対象になりそうな世帯に市から文書を送る形をとっていました。今年度の案内が出たら、届いた通知を見落とさないようにしてください。

5.1 受付の締め切りは市で大きく違う

千歳市と苫小牧市の受付は令和9年2月26日までですが、江別市は令和8年11月6日までと短く、支給は12月下旬の予定です。早く締め切る市もあるため、案内が出たら早めに手続きしておくことをおすすめします。

6. 助成のない地域では?北海道の冬期生活資金は1世帯5万円まで借りられる

福祉灯油を行っていない市町村もあります。灯油代の工面が難しいときは、北海道の「特別生活資金(冬期生活資金)」という貸付制度があります。

高齢者世帯や障がい者世帯、母子世帯などに、冬の灯油などの購入資金を1世帯5万円まで貸し付けるものです。申込期間は10月1日から3月末日までで、貸付日の翌月1日から12か月以内に返します。

申込には保証人が1人必要で、窓口は市町村の社会福祉協議会などです。助成とは違い返済が必要なため、助成や給付金の対象にならないかを先に確かめておきましょう。

参考資料

中本 智恵