4. 収入や預貯金の上限は?千歳市は単身で年収144万円・預貯金54万円まで
住民税非課税であることに加えて、収入や預貯金に上限を設けている市があります。千歳市の「あったか灯油事業」では、世帯の人数ごとに次の基準が決められています。
千歳市の収入には、給与のほか、老齢年金・遺族年金・障害年金や各種の手当もすべて含まれます。今年度から、1人世帯と2人世帯の収入基準額と預貯金基準額の上限が引き上げられました。6人以上の世帯の基準も決められています。
4.1 苫小牧市は年間収入140万円・金融資産50万円まで
苫小牧市の「ぬくもり灯油事業」は、令和7年分の年間収入額が140万円以下で、申請日時点の金融資産が50万円以下の世帯が対象です。世帯員が1人増えるごとに、収入の上限は60万円、金融資産の上限は50万円ずつ加算されます。
江別市の年間収入の目安は、1人世帯で100万円以内、2人世帯で150万円以内です。家賃や子ども・障がい者がいる世帯などへの加算があります。
5. どうやって申請する?窓口に通帳や収入の分かる書類を持参
申請の方法も市によって違います。千歳市と苫小牧市は、収入や預貯金が分かる書類を持って市役所の窓口で申請します。
- 千歳市:申請書、直近1年間の収入が分かる書類、申請日の預貯金が分かる通帳など(通帳は申請日に記帳してから持参)
- 苫小牧市:令和7年分の収入が分かる書類(源泉徴収票や年金の通知など)、令和7年1月から申請日までの取引が分かる通帳すべて
- 江別市:住んでいる地区の民生委員に申請
旭川市や帯広市は令和7年度、対象になりそうな世帯に市から文書を送る形をとっていました。今年度の案内が出たら、届いた通知を見落とさないようにしてください。
5.1 受付の締め切りは市で大きく違う
千歳市と苫小牧市の受付は令和9年2月26日までですが、江別市は令和8年11月6日までと短く、支給は12月下旬の予定です。早く締め切る市もあるため、案内が出たら早めに手続きしておくことをおすすめします。
6. 助成のない地域では?北海道の冬期生活資金は1世帯5万円まで借りられる
福祉灯油を行っていない市町村もあります。灯油代の工面が難しいときは、北海道の「特別生活資金(冬期生活資金)」という貸付制度があります。
高齢者世帯や障がい者世帯、母子世帯などに、冬の灯油などの購入資金を1世帯5万円まで貸し付けるものです。申込期間は10月1日から3月末日までで、貸付日の翌月1日から12か月以内に返します。
申込には保証人が1人必要で、窓口は市町村の社会福祉協議会などです。助成とは違い返済が必要なため、助成や給付金の対象にならないかを先に確かめておきましょう。
参考資料
- 千歳市「「あったか灯油事業」の申請受付を令和8年10月1日から開始します」
- 苫小牧市「ぬくもり灯油事業について」
- 江別市「年末見舞金(福祉灯油)の申請受付を開始します(10月1日~11月6日)」
- 美唄市「福祉灯油事業」
- 北広島市「令和8年度 財政・予算決算関係」(一般会計補正予算(第3号))
- 石狩市「国の臨時交付金の活用状況について」(重点支援地方交付金の活用事業一覧(R8補正分))
- 旭川市「【受付終了】旭川あったかサポート給付金(福祉灯油購入助成金・旭川市独自)」
- 帯広市「【事業終了】令和7年度帯広市暖房代支援給付金」
- 北海道「特別生活資金(冬期生活資金)のご案内」
- 資源エネルギー庁「石油製品価格調査 調査の結果」
中本 智恵