4. 国立大学の後期分の授業料32万1480円は、10月の口座残高から引き落とされる

年64万2960円の授業料を納める場合、後期分の32万1480円は10月に一度に引き落とされます。毎月の生活費とは別に、半年に一度まとまった額が出ていく形です。

4.1 口座振替日の前に、引き落とし口座の残高を確かめておく

名古屋工業大学と電気通信大学の口座振替日は、どちらも10月27日(金融機関の休業日なら翌営業日)です。給与の振込口座と授業料の引き落とし口座が違う場合は、振替日までに資金を移しておく必要があります。

信託銀行で資産運用のご相談を担当していた頃、お子さまの学費の時期に合わせて定期預金の満期を設定しておく方がいらっしゃいました。半年ごとの支払いに合わせて、使う時期が決まっているお金を分けておくと、ほかの支出と混ざりにくくなります。

4.2 入学料と前期分は入学前後に重なる

入学の年は、入学料28万2000円と前期分の授業料が近い時期に必要になります。授業料が年64万2960円の大学なら、入学料と前期分の合計は60万3480円です(LIMO編集部の計算)。

入学手続きの時期は、受験料や引っ越し費用などほかの出費も重なりやすい時期です。入学料と前期分を合わせた額を、あらかじめ1つの金額として見ておくと準備がしやすくなります。

5. 国立大学の授業料は、入学年度によって在学中の額が決まる

2026年度に改定した4大学は、いずれも改定前に入学した学部生の授業料を変えていません。授業料が上がるのは、改定後に入学した学年からです。

5.1 志望校の授業料は、入学予定の年度の額で確かめる

志望校の授業料を調べるときは、いま在学している学生の額ではなく、入学を予定している年度の額を確かめることが大切です。大学のWebサイトでは、入学年度ごとに授業料を分けて掲載していることがあります。

名古屋工業大学の案内では、学部の高度工学教育課程・創造工学教育課程の授業料が、2025年度以前の入学者は年53万5800円、2026年度以降の入学者は年64万2960円と分けて示されています。

5.2 大学院に進むと、改定後の授業料が適用されることがある

埼玉大学と山口大学は、大学院(博士前期課程など)の授業料も2027年4月以降の入学者から64万2960円に改定するとしています。学部から大学院に進む場合は、進学した時点の授業料が適用されます。

学部の4年間だけでなく、大学院まで進む可能性があるなら、進学の年度の授業料もあわせて見ておくと、必要な額を見積もりやすくなります。

6. まとめ

国立大学の授業料の標準額は年53万5800円で、国立大学法人は100分の120の64万2960円まで授業料を定められます。2026年度の入学者からは、埼玉大学・山口大学・電気通信大学・名古屋工業大学の4大学が64万2960円に改定し、4年間では42万8640円の負担増になります。

授業料は前期分と後期分の2回に分けて納め、名古屋工業大学と電気通信大学では後期分の口座振替日が10月27日です。私立大学の授業料は令和7年度入学者の平均で96万8069円でした。入学年度ごとの授業料と振替日を確かめ、半年ごとの支払いに備えておきたいところです。

参考資料

和田 直子