国立大学の授業料は、前期分と後期分の2回に分けて納めるのが一般的です。名古屋工業大学と電気通信大学では、後期分の授業料を10月27日に口座振替で引き落とすと案内しています。
国立大学の授業料には国が定める標準額がありますが、2026年度の入学者からは、埼玉大学・山口大学・電気通信大学・名古屋工業大学の4大学が授業料を標準額より高く改定しました。
この記事では、国立大学の授業料の納め方と標準額、2026年度に改定した4大学の授業料、私立大学の授業料の平均を確認します。
1. 国立大学の授業料は、前期分と後期分に分けて年額の2分の1ずつ納める
国立大学の授業料を納める時期と1回あたりの額を、各大学の案内で確認します。
1.1 名古屋工業大学と電気通信大学は、後期分の授業料を10月27日に口座振替
名古屋工業大学は、授業料を前期分(5月)と後期分(10月)の2回に分けて納付するとしており、口座振替日は前期分が5月27日、後期分が10月27日です。振替日が土日祝日の場合は翌営業日になります。
電気通信大学の2026年度の案内では、口座振替日は前期分が4月27日、後期分が10月27日です。銀行振込で納める場合の期限は、前期分が4月末日、後期分が10月末日としています。前期分を納める月は大学によって違います。
1.2 授業料が年53万5800円なら、後期分は26万7900円
東京大学は、年度を前期(4月1日から9月30日)と後期(10月1日から翌年3月31日)に分けて、5月と11月にそれぞれ年額の2分の1を納めるとしています。口座振替日は前期分が5月27日、後期分が11月27日です。
年額の2分の1ずつ納める場合、年額53万5800円の授業料なら、前期分・後期分はそれぞれ26万7900円です(LIMO編集部の計算)。
年額が64万2960円の場合は、前期分・後期分がそれぞれ32万1480円になります。
2. 国立大学の授業料の標準額は年53万5800円、上限は20%増の64万2960円
国立大学の授業料は、文部科学省令「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」で標準額が決められています。大学の学部の標準額は、授業料が年53万5800円、入学料が28万2000円です。
【標準額(年53万5800円)の場合】
- 年額:53万5800円
- 前期分・後期分(各回):26万7900円
- 4年間の合計:214万3200円
- 入学料:28万2000円
【改定後(年64万2960円)の場合】
- 年額:64万2960円
- 前期分・後期分(各回):32万1480円
- 4年間の合計:257万1840円
- 入学料:28万2000円
2.1 国立大学法人は、標準額の100分の120まで授業料を決められる
同じ省令では、国立大学法人は特別の事情があるときは、標準額に100分の120を掛けた額を超えない範囲で授業料を定めることができるとしています。授業料の標準額53万5800円に対し、上限は64万2960円です。
2.2 2026年度入学者から、4大学が授業料を年64万2960円に改定
埼玉大学・山口大学・電気通信大学・名古屋工業大学は、2026年4月以降の学部の入学者の授業料を、53万5800円から上限の64万2960円に改定しました。増えた額は年10万7160円で、4年間では42万8640円です(LIMO編集部の計算)。
4大学とも、改定前に入学した学部生の授業料は変わりません。たとえば埼玉大学は、令和7年度以前に入学した学部生は在籍している間は現行の授業料から変更しないとしています。同じ大学に通うきょうだいでも、入学した年度によって授業料が違うことがあります。
3. 私立大学の授業料は、令和7年度入学者の平均で年96万8069円
文部科学省の「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果」によると、私立大学(学部)の授業料の平均は96万8069円で、前回調査(令和5年度)より0.9%増えました。入学料は24万365円、施設設備費は17万2550円です。
【私立大学の授業料・入学料・施設設備費の合計(令和7年度入学者の平均)】
- 文科系:121万2235円
- 理科系:160万2053円
- 医歯系:477万9143円
- その他:147万3056円
- 平均:138万983円
3.1 私立大学の授業料の平均は、国立大学の標準額より年43万2269円高い
私立大学の授業料の平均96万8069円と、国立大学の授業料の標準額53万5800円を比べると、差は年43万2269円です(LIMO編集部の計算)。改定後の64万2960円と比べても、私立大学の平均のほうが年32万5109円高くなります。
なお、実験実習料なども含めた私立大学の初年度学生納付金等の総計は、平均150万7647円で前回より2.1%増えています。
国立大学の授業料は標準額が年53万5800円で、2026年度の入学者からは4大学が上限の64万2960円に改定しました。名古屋工業大学と電気通信大学では、後期分の口座振替日は10月27日です。
自分の家庭の場合は、大学から届く授業料の案内や大学のWebサイトで、入学年度ごとの授業料と振替日を確かめられます。
ここからは、半年ごとに出ていく授業料の用意の仕方と、入学年度で授業料が変わるときの見方を整理します。
国立大学の授業料は年額で語られることが多いのですが、家計から実際に出ていくのは半年ごとのまとまった金額です。振替日と1回あたりの額を手帳に書いておくと、口座に用意しておく時期が見えやすくなると思います。
