3. NHK受信料の支払率は2024年度末から10県で上昇。東京は0.6ポイント低下

2024年度末と比べると、NHK受信料の推計世帯支払率が上がったのは10県で、それ以外の多くの都道府県では下がりました。

3.1 支払率が上がった10県は0.1〜0.7ポイントの上昇

【2024年度末から推計世帯支払率が上がった県】

  • 青森県:91.7%→91.9%(0.2ポイント上昇)
  • 秋田県:96.1%→96.5%(0.4ポイント上昇)
  • 山形県:91.6%→91.8%(0.2ポイント上昇)
  • 島根県:92.9%→93.0%(0.1ポイント上昇)
  • 愛媛県:82.6%→82.7%(0.1ポイント上昇)
  • 高知県:82.1%→82.5%(0.4ポイント上昇)
  • 長崎県:86.7%→86.9%(0.2ポイント上昇)
  • 大分県:78.4%→79.1%(0.7ポイント上昇)
  • 宮崎県:81.1%→81.2%(0.1ポイント上昇)
  • 鹿児島県:83.4%→83.5%(0.1ポイント上昇)

3.2 大都市圏では東京が66.2%から65.6%、大阪が64.3%から63.9%に低下

大都市圏では、東京都が66.2%から65.6%へ0.6ポイント、大阪府が64.3%から63.9%へ0.4ポイント低下しました。下げ幅が最も大きかったのは群馬県と岡山県の0.7ポイントです。

北海道、岩手県、徳島県の3道県は、2024年度末と同じ値でした。

4. NHK受信料の支払率の分母に入らない世帯:免除対象世帯・契約対象外の世帯・テレビのない世帯

推計世帯支払率の分母である受信契約対象世帯数は、総世帯数からいくつかの世帯を差し引いて求めています。1ページ目の図の数字がどのように絞り込まれているのかを確認します。

4.1 総世帯5892万から、全額免除の世帯と契約対象外の世帯755万を除く

NHKの算出方法では、受信料の支払が全額免除となる世帯(公的扶助受給者など)と、複数の世帯が1台のテレビを設置している同居型世帯など契約の対象とならない世帯を、まず総世帯数から除いています。

2025年度末は総世帯数5892万件から755万件を除き、5137万件が受信契約の対象となる世帯の基礎数でした。

4.2 テレビを設置している4615万世帯から、テレビの故障などの世帯を除いた4530万世帯が対象

この5137万件のうち、テレビを設置している世帯は4615万件と推計されています。さらにテレビの故障などの世帯を差し引いた4530万件が、受信契約の対象世帯数です。

なお、NHKの資料によると、受信契約対象世帯数以降の数字には、インターネット配信のみを利用している契約件数も含まれています。

5. NHK受信料の口座振替は支払コースで年額が変わる。12か月前払なら2か月払より年924円安い

ここからは、支払う側の家計の目線で受信料を見ていきます。銀行の窓口でご相談を受けていた頃、公共料金の引き落としを通帳で一緒に確かめると、受信料の支払コースを意識していなかったという方が少なくありませんでした。

5.1 2か月払は毎偶数月26日に地上契約2200円が引き落とされる

NHK受信料の窓口によると、口座振替の2か月払では、毎偶数月26日に2か月分が前払いで引き落とされます。金融機関の休業日にあたるときは翌営業日です。

地上契約の受信料額は、2か月払で2200円、6か月前払で6309円、12か月前払で1万2276円です(沖縄県を除く)。

5.2 6か月前払は4.4%、12か月前払は7.0%の割引。年額で比べると差は582円と924円

口座振替の6か月前払には4.4%、12か月前払には7.0%の割引があります。地上契約の1年分の支払額を支払コース別に比べると、次のとおりです。

  • 2か月払:2200円×6回=1万3200円
  • 6か月前払:6309円×2回=1万2618円(2か月払より582円安い)
  • 12か月前払:1万2276円×1回=1万2276円(2か月払より924円安い)

前払にすると一度に引き落とされる額は大きくなりますが、1年でみた負担は軽くなります。引き落とし日に残高が足りるよう、給与や年金が入る口座を指定しておくと安心です。

6. まとめ

NHKが2026年6月に公表した2025年度末の受信料の推計世帯支払率は、全国で76.9%と2024年度末から0.4ポイント下がりました。都道府県別では秋田県の96.5%が最も高く、沖縄県の46.3%が最も低くなっています。

支払率の分母は、全額免除の世帯や契約の対象とならない世帯、テレビのない世帯を除いて求められています。支払う側としては、口座振替の支払コースで年間の支払額が変わるため、通帳の引き落とし記録で今のコースを確かめておきましょう。

参考資料

中本 智恵