NHKの受信料は、テレビを設置している世帯などが支払うものですが、実際にどれくらいの世帯が支払っているのかは、あまり知られていません。

NHKが2026年6月23日に公表した「2025年度末 受信料の推計世帯支払率(全国・都道府県別)」では、全国の推計世帯支払率は76.9%で、2024年度末から0.4ポイント低下しました。都道府県別では、最も高い秋田県と最も低い沖縄県で、50ポイント以上の開きがあります。

この記事では、推計世帯支払率の数え方と、都道府県別の支払率を確認していきます。

1. NHK受信料の推計世帯支払率は2025年度末で全国76.9%。前年度末から0.4ポイント低下

まずは、NHK受信料の推計世帯支払率がどのような数字なのかを確認します。推計世帯支払率は、受信料の公平負担の状況を表す指標として、NHKが毎年度末の値を算出しているものです。

1.1 推計世帯支払率は受信契約の対象世帯のうち、受信料を支払っている世帯の割合

NHKによると、推計世帯支払率は、受信料を支払う対象の世帯のうち、実際に支払っている世帯の割合を示した数値です。

受信契約の対象世帯数を分母、受信料を支払っている世帯数を分子にして計算します。全国値は事業所を除いた世帯の数字です。

1.2 受信契約の対象4530万世帯のうち、受信料を支払っているのは3485万世帯

2025年度末の全国の受信契約対象世帯数は4530万世帯、世帯支払数は3485万世帯でした。3485万を4530万で割ると76.9%になります。

NHK受信料の推計世帯支払率の算出(2025年度末・全国)1/2

NHK受信料の推計世帯支払率の算出の流れを示した図。総世帯数5892万から免除対象世帯・契約対象外世帯数755万を除いた5137万、テレビ普及世帯数4615万、受信契約対象世帯数4530万、世帯契約数3656万、世帯支払数3485万で、支払率は76.9%

出所:NHK「2025年度末 受信料の推計世帯支払率(全国・都道府県別)について」を参考にLIMO編集部作成

  • 総世帯数:5892万件
  • 免除対象世帯・契約対象外世帯数:755万件
  • 免除対象世帯等を除く世帯数:5137万件
  • テレビ普及世帯数:4615万件
  • 受信契約対象世帯数:4530万件
  • 世帯契約数:3656万件
  • 世帯支払数:3485万件

受信契約を結んでいる世帯は3656万で、そのうち受信料が未収になっていない世帯が3485万です。2024年度末の全国値は77.3%でした。

2. 都道府県別のNHK受信料の支払率:最も高いのは秋田県96.5%、最も低いのは沖縄県46.3%

続いて、都道府県別のNHK受信料の推計世帯支払率を見ていきます。全国値の76.9%を上回ったのは39県、下回ったのは8都道府県でした。

2.1 NHK受信料の支払率が90%を超えたのは青森・岩手・秋田・山形・新潟・島根の6県

推計世帯支払率が90%を超えたのは、青森、岩手、秋田、山形、新潟、島根の6県で、2024年度末から2県減りました。最も高いのは秋田県の96.5%です。

2.2 全国値を下回ったのは北海道・東京・神奈川・京都・大阪・兵庫・福岡・沖縄

全国値を下回ったのは、北海道、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫、福岡、沖縄の8都道府県です。最も低いのは沖縄県の46.3%で、大阪府が63.9%、東京都が65.6%と続きます。

NHK受信料の推計世帯支払率が高い5県と低い5都道府県(2025年度末)2/2

2025年度末のNHK受信料の推計世帯支払率が高い5県と低い5都道府県を示した横棒グラフ。高いのは秋田96.5%、岩手93.2%、新潟93.0%、島根93.0%、青森91.9%。低いのは福岡71.9%、北海道69.8%、東京65.6%、大阪63.9%、沖縄46.3%

出所:NHK「2025年度末 受信料の推計世帯支払率(全国・都道府県別)について」を参考にLIMO編集部作成

【都道府県別のNHK受信料の推計世帯支払率(2025年度末)】

  • 北海道:69.8%
  • 青森県:91.9%
  • 岩手県:93.2%
  • 宮城県:82.7%
  • 秋田県:96.5%
  • 山形県:91.8%
  • 福島県:86.2%
  • 茨城県:81.5%
  • 栃木県:82.4%
  • 群馬県:82.1%
  • 埼玉県:79.0%
  • 千葉県:78.9%
  • 東京都:65.6%
  • 神奈川県:76.3%
  • 新潟県:93.0%
  • 富山県:89.9%
  • 石川県:82.4%
  • 福井県:87.2%
  • 山梨県:81.1%
  • 長野県:85.0%
  • 岐阜県:86.9%
  • 静岡県:83.8%
  • 愛知県:79.6%
  • 三重県:82.6%
  • 滋賀県:80.1%
  • 京都府:73.3%
  • 大阪府:63.9%
  • 兵庫県:73.6%
  • 奈良県:78.6%
  • 和歌山県:80.1%
  • 鳥取県:89.9%
  • 島根県:93.0%
  • 岡山県:81.0%
  • 広島県:84.6%
  • 山口県:89.2%
  • 徳島県:81.1%
  • 香川県:82.9%
  • 愛媛県:82.7%
  • 高知県:82.5%
  • 福岡県:71.9%
  • 佐賀県:81.4%
  • 長崎県:86.9%
  • 熊本県:79.6%
  • 大分県:79.1%
  • 宮崎県:81.2%
  • 鹿児島県:83.5%
  • 沖縄県:46.3%

2025年度末のNHK受信料の推計世帯支払率は全国で76.9%で、秋田県の96.5%から沖縄県の46.3%まで、都道府県によって大きな差があります。

受信料の公平負担の状況を表すこの数字は、NHKが毎年度末の推計結果として公表しています。自分の住む都道府県の数字は、NHK受信料の窓口の「受信料・受信契約数に関するデータ」のページで確かめられます。

ここからは、元銀行員として家計のご相談を受けてきた立場から、支払率の分母に入らない世帯と、受信料の口座振替で年間の支払額がどれくらい変わるかを見ていきます。

中本 智恵

受信料は2か月ごとなど少額で引き落とされるため、年間でいくら払っているかを意識している方は多くありません。口座振替の支払コースを見直すだけで年額が変わるので、通帳の引き落とし記録で一度確かめてみてください。