お金持ちの高い「金融リテラシー」はどのように身につけたのか

金融リテラシーという言葉を耳にすることがあると思います。金融リテラシーとは、金融に関する知識や情報を正しく理解し判断できる能力のことです。一般的に金融知識と聞くと、わが家には関係ないのではと感じる方もいるかもしれません。

しかし金融リテラシーは投資分野だけでなく、お金に関する基礎的な知見も含みますので、生活能力そのものであるともいえます。日本証券業協会の公式サイトでも、金融リテラシーは社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送っていくうえで欠かせないスキルだと定義されているのです。

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「金融リテラシー」とお金持ちの関連性

金融リテラシーは生活スキルに通じていると同時に、ある程度の金融経験で向上します。資産形成や資産運用に関する情報提供を行っている『フィデリティ退職・投資教育研究所』のデータ(※1)によると、保有する金融資産の大きさ/投資経験と金融リテラシークイズの得点(100点満点中)については以下のような関係性がありました。

《金融資産との関連性》
・「金融資産0円」…30点台半ば
・「500万円未満」…40点台半ば
・「500-1000万円未満」…50点台半ば
・「1000万円を超える」…60点超

《投資経験との関連性》
・「現在投資をしている人」…65.2点
・「以前投資をしていたが今はやめた人」…57.0点
・「これまで投資をしたことがない人」…44.7点

上記の結果から、金融資産の大きさや投資経験が金融リテラシーの得点に影響していることが分かります。金融リテラシーが高い人ほど投資をしているといえますし、投資をすることで金融リテラシーが高められていると捉えることもできるでしょう。

ただし、金融資産については資産1億円以上の人でもリテラシークイズの得点は60点台。一定以上の資産になると得点は頭打ちとなるようです。また、金融機関の提供するサービスに対する満足度と金融リテラシーとの関連は見られません。あくまでもお金に関するさまざまな経験を経ることで金融リテラシーが上昇していくということが分かります。

(※1)『フィデリティ退職・投資教育研究所』による高齢者の金融リテラシー調査(2018年12月実施)は2016年に金融広報中央委員会が行った「金融リテラシー調査」中の金融リテラシークイズ、および2018年12月に実施した高齢者の金融リテラシー調査(回答者65歳から79歳までの1万1960人)の結果から、その水準と他の設問の結果をクロス分析した集計結果データ
(参考記事:「金融リテラシーを高めるのは保有資産の大きさよりも経験の積み重ね」)

お金持ちから学ぶ金融リテラシー

参考記事

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LIMO編集部
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LIMO編集部は、日本生命やフィデリティ投信で証券アナリストやポートフォリオマネージャーであった泉田良輔を中心に、国内外大手金融機関勤務経験、ビジネスネットメディア運営経験者や大手ファッション誌や雑誌の元編集長、学習参考書などの書籍校閲・校正経験者、またWebマーケティングスペシャリストなどが編集や執筆作業を行い、運営をしています。沿革としては、LIMOの前身である投信1(トウシンワン)は個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディア運営経験者等を中心に立ち上げました。サブスクリプションモデルで一定の成功を収めていたLongineですが、グループ内で新サービスを展開ることとなり、多くの読者の声に惜しまれながらLongineのサービス自体は2020年3月に終了となりました。Longine編集部メンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。