株式市場の振り返り-下落。東証マザーズ指数は約2ヶ月半ぶりに3日続落。

2016年4月26日(火)の新興株式市場は下落して終わりました。日経ジャスダック平均は前日比▲1.1%下落となる反落でした。また、東証マザーズ総合指数は▲4.9%の大幅下落となり、3日続落です。東証マザーズ総合指数の3日続落は、株式市場が急落した2月9日~12日(祭日を挟む)以来となります。一時は▲7%超の下落となりましたが、引けに掛けてやや戻しました。

東証マザーズ総合指数は、2月12日の急落を大底にして、基本的には一貫して上昇基調が続いてきました。先週は約9年ぶりの高値も記録し、1,200ポイントの大台を固めつつありました。しかしながら、高値警戒感に加え、1,200ポイントの大台達成感もあり、ここ数日の停滞に繋がっていると考えられます。また、新規の材料が不足していることも否めません。26日の出来高は2日ぶりに1億株を回復しましたが、小幅に上回った程度です。なお、売買代金は概算で2,288億円。騰落数は、値上がり29銘柄、値下がり195銘柄、変わらず1銘柄となっています。

医療バイオ関連、情報通信系は総じて不調。そーせいグループは一時切り返し

26日の東証マザーズ市場における個別株では、そーせいグループ(4565)が▲2%、グリーンペプタイド(4594)が▲13%、サンバイオ(4592)が▲11%など、医療バイオ関連の大型注目株が前日に続き値を下げました。ただ、そーせいグループに関しては、場中にプラス転換する場面もあり、値動きが激しい展開だったと言えます。

また、情報・通信関連で下落が目立ちましたが、ジグソー(3914)が▲14%、ブランジスタ(6176)が▲13%などが大幅下落となりました。他には、モルフォ(3653)が▲5%、アカツキ(3932)が▲1%、エディア(3935)が▲1%などとなっています。また、CYBERDYNE(7779)も▲2%下落しています。

一方で、Hamee(3134)が+29%のストップ高となり、アウンコンサルティング(2459)が+18%、プラッツ(7813)が+21%など、大幅上昇となる銘柄も散見されました。また、Gunosy(6047)は+7%と盛り返しましたが、はてな(3930)は▲1%と前日に続き冴えませんでした。

新興市場は注目集まるも、手仕舞う動きも活発になる可能性

27日(水)も、大型株で様子見スタンスが強まる可能性があるため、新興市場に再度注目が集まるという見方に変わりはありません。ただ、日銀の金融政策待ちというのは新興市場も同じのようですから、買い上げる動きよりも、連休前に一旦利益確定を狙う動きの方が大きいかもしれません。27日のテーマとしては、やはり、医療・バイオ関連です。27日も大幅下落となれば、手仕舞う動きがさらに加速する可能性があります。また、自動運転関連、AI関連は息を吹き返しつつありますから、引き続き注視していくのもいいでしょう。

【2016年4 月26日 投信1編集部】

■参考記事■

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

LIMO編集部