身だしなみを整えるだけでなく、気分を高め自分に自信を持つきっかけにもなるメイクやスキンケア。

近年では性別を問わず美容への関心が高まっていますが、実際の家計ではどれくらいの費用が使われているのでしょうか。

本記事では、2026年に公表された総務省「家計調査」の最新データをもとに、1世帯当たりの「石けん類・化粧品」にかかる年間支出額とその推移、化粧水などアイテム別の詳細な内訳を解説します。

1. 「石けん類・化粧品」の年間支出は4万6208円!コロナ禍からの復調傾向が鮮明に

総務省の「家計調査 /<品目分類>(時系列)1世帯当たり年間の品目別支出金額-総世帯」最新データによると、2025年の「石けん類・化粧品」における年間支出額は4万6208円となりました。

近年の支出推移を見ても、外出機会の減少などが影響したコロナ禍の時期を経て、現在は増加傾向にあることがわかります。

【石けん類・化粧品】

  • 2017年:4万647円
  • 2018年:4万460円
  • 2019年:4万3865円
  • 2020年:4万2220円
  • 2021年:4万1847円
  • 2022年:4万2025円
  • 2023年:4万3745円
  • 2024年:4万5823円
  • 2025年:4万6208円

2019年に4万3865円に達したあと一時期減少したものの、2023年以降は着実に復調・増加を続けており、美容や身だしなみへの支出意識が高まっている様子が窺えます。

2. 化粧水は年間3516円!品目別の平均支出額一覧

続いて、スキンケアやメイクに関する個別アイテムごとの平均支出額(2025年分)を見ていきましょう。

【メイク・スキンケア関連アイテムの年間支出額】

  • 化粧クリーム:3805円
  • 化粧水: 3516円
  • 乳液:1570円
  • ファンデーション:1940円
  • 口紅:964円
  • ヘアカラーリング剤:1348円

基礎化粧品である「化粧クリーム」や「化粧水」が上位を占めており、日々の肌の保湿・手入れに費用をかける傾向が見られます。

自分に合ったメイクやスキンケアを楽しむことは、日々の気持ちの切り替えやモチベーション維持にもつながります。
最新の平均支出データを参考に、ご自身の美容費のバランスや家計管理を見直してみてはいかがでしょうか。

3. 【監修コメント】伸びは一巡、主役は"肌の土台"へ ― 数字が映す美容支出の現在地

私は証券アナリストとして消費のトレンドをデータで追ってきましたが、美容費のような一見「小さな支出」ほど、生活者の優先順位が正直に表れるものです。
この記事が引く総務省の家計調査(2025年)では、1世帯あたりの「石けん類・化粧品」への年間支出は4万6208円。2017年の4万647円から、緩やかに増え続けています。

ここで、数字の奥を二つ見ておきたいと思います。
一つは伸びのペースです。この8年でおよそ13.7%増えた一方、直近の2024年(4万5823円)から2025年への伸びは1%弱にとどまり、コロナ後の復調が一巡しつつある様子がうかがえます。
もう一つは中身です。化粧クリームと化粧水だけで合わせて7000円を超え、ファンデーションや口紅といったメイク関連を上回っています。見せる化粧よりも、肌そのものを整える「土台」への支出が優先されている構図です。

家計を見直すときは、金額の大小だけでなく「自分は何にお金の優先順位を置いているか」という視点で眺めてみると、無理なく続けられる基準がつくれるのではないでしょうか。

泉田良輔(CMA)

参考資料

LIMO美容部