続いては、先ほどと同じ調査から「年収と貯蓄の関係性」についてチェックしてみましょう。以下の数値は、金融資産を持っていない世帯を年収ごとに分けた割合です。

収入はない:0.2%
300万円未満:5.8%
300万円以上500万円未満:5.5%
500万円以上750万円未満:2.9%
750万円以上1000万円未満:0.8%
1000万円以上1200万円未満:0.3%
1200万円以上:0.1%
無回答:7.0%

やはり、年収が低いほど貯蓄のない割合が高い傾向にあるようです。日々の生活費をやりくりしていると、貯蓄に充てる余裕がないケースも少なくないのでしょう。

貯蓄ができない人の特徴は?

年収にかかわらず、ある程度の教育資金はきちんと用意しておきたいもの。貯金ゼロの状態から抜け出すためにも、貯蓄ができない人の特徴を学んでおきましょう。思い当たる節がある方は、改善していきたいですね。

お金に興味がない

お金に興味を持っている人は、できるだけ無駄遣いを減らし貯金し取り組もうとする傾向があります。その一方、お金に無頓着の人は「お金を大切にしよう」という意志が薄く、支出が多くなりがち。まずは、自分のお金に愛着を持つように意識してみましょう。

物欲をコントロールできない

「今は我慢しよう」「本当に必要になったら買おう」と自分を律することが苦手な方は、次々にお金を使ってしまう可能性があります。商品を買う前に、一度踏みとどまる癖をつけておきましょう。

貯金の計画を立てていない

貯金をスムーズに進めるためには、目標となる金額や達成したい時期を決めておくことが大切です。そのような計画を立てていない方は、貯金を意識せずにお金を使ってしまうことも。今後の生活や予定される出費を踏まえ、今のうちにマネープランを立てておきましょう。

まとめ

「年収1000万円でも貯金ゼロの世帯がある」と聞いて、「じゃあ、うちに貯金がなくても仕方がないわね」とちょっとほっとした人もいるのではないでしょうか。しかし、だからといって、「このままで良い」というわけにはいきません。

年収を問わず、お子さんがいるご家庭では、多かれ少なかれ、教育を受けさせるためのお金が必要になります。このため、日頃からしっかりと貯蓄に取り組んでおきたいものですね。

【参考】
「平成30年分 民間給与実態調査」国税庁
「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」金融広報中央委員会

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部