悲しい話ではありますが、教師やシッターなど親も子供も信頼している人物が、子供をターゲットとした犯罪を起こしたというニュースは少なくありません。親にとっては「むやみに人を疑う子供に育てたくない」という思いも、「子供を守りたい」と気持ち同様に強いと思います。

しかし、たとえ知っている人物でも子供だけでいるときや、一人でいるときに「いつもとは違う」「なんだか怖い」などという感情を持ったときには、逃げたり、周囲の人に助けを求めたりするように、と伝えることも大切

また親も「女性だから大丈夫」とか「知っている人だから安心」などといった、固定観念をなくすように心がけることも必要です

危険な距離感を子供に伝える

身体の小さな子供や力の弱い子供は、声かけをして近づけば、簡単に連れ去ってしまえます。そんな声かけからの事件・事故につながらないように用心する方法が、人との距離感を覚えさせること

一般的に知らない人や何回かあったことがあるという程度の人に許しても良い距離は、120㎝以上と言われています。友達や親しい人でもないのに、120㎝よりも近づいてきたら、警戒するようにすることが大切です。

でも子供に120㎝と言っても分かりづらいもの。簡単に距離感をつかむためには、実践をしながら「自分と相手の手を伸ばして、手が触れ合わない距離」というような子供が理解しやすい言葉で伝えるようにしましょう。

また知り合いではあるけれど、家族や同年代の友達以外の人が身体を密着させるようなときがあれば、用心するように伝えることも必要です。